涙とイラつきを誘う「キメゾー」がアニメに
「釣りはいらないよ」「君に涙は似合わない。せっかくのカワイイ顔が台なしだ」……映画やドラマなどでよく耳にする“決まり文句”といわれるフレーズ。“決まり文句”というくせに、実際に言ってみると決まらないどころか、かなりお寒い状態になることが多い。そんなセリフにさらに過剰な演出を上乗せし、周囲に戸惑いとイラつきを与えるキモキャラ「キメゾー」がアニメ化し、ジワジワと話題になっている。
【シンエイ ぷちアニ劇場】
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原作は、東名阪圏発行されているサラリーマン向けフリーペーパー『R25』で「キメゾーの『決まり文句じゃキマらねえ。』」(作/澤田智洋&オス山メス太郎、絵/いとけん)として連載中の4コマ漫画。そこで、作者の澤田氏にキメゾー誕生秘話を語ってもらった。 ――「キメゾー」が生まれたきっかけは? 「社会人になってみて思ったんですけど、自分を含めて、『紋切り型』な若いサラリーマンが多いな、と。挨拶、謝り方、褒め方、プレゼン方法、口説き文句、なんだかみんな横並びで同じに見えたんです。『出る杭は悪』的なムードが漂っているといいますか。でも、もっとみんな自由に生きていいんじゃないかな。その方が人生楽しいんじゃないかな。って思ったんです。でも、自分からそんなはみ出たことなんてできないから、このキメゾーってキャラにすべてを託そうと思ったのがきっかけです」 ――この見るからにヤバそうなキャラは、どこから生まれたのですか? 「もともとこの“ちょっとダサいキメ台詞”自体は、自分がコンパでよく使ってたんです。ネタで。で、なんとなくちょっとだけウケたやつはまた次のコンパで使ったりして、そのたびに新ネタ増やしたりして、気づいたら10個くらいオールスターネタ(自分の中で)が溜まっていたんです。で、なんかかたちにしたいなぁ、と思ったときに、たまたまオス山メス太郎、いとけん、といった変な人たちと出会って、あれよあれよという間にキャラ化してました」 ――それじゃ、モデルは澤田さん自身だったと。ネタはどんなときに考えるのでしょう。 「ふとしたときに思いつきますね。例えば『月とすっぽんぽん!』ってネタがあるんですけど、これはディズニーランドでイッツアスモールワールドに並んでいるときに、ふと出てきたんです。『だーれだ? むーこだ!』ってやつは、靴下をたたんでいる時に閃きました。そうやって思いついたものは、すぐにメモをして、時間が経ってからもう一度見て、また笑えたものだけ採用するようにしています。採用率は5%くらい。ほとんどボツにしています。ストイックにやってます、意外と。でもキメゾーのせいで、友達が減りましたね。『前から薄気味悪いと思ってたけど、本当に薄気味悪いんだね』って言われます、マジで。でもたまにいいことがあって、この間、銀行で手続きしてたら、いきなり若い女性から、『キメゾーの作者さんですよね!』って声をかけられました。うれしかったですね」 アニメ化に際し、監修は『おぼっちゃまくん』『あたしンち』などを手がけたやすみ哲夫監督、製作は『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』など人気作品が多数あるシンエイ動画と、強力タッグが実現。キメゾーの今後の展開は、「年末にかけて、カプセルトイになったり、デコメになったり、ARゲームになったり、予想外なことがいろいろ起きます。来年にかけても、仕込んでいきますので、どうぞよろしくお願いします!」とのこと。イラッとするけどちょっとホロッとくる、アニメ「キメゾーの決まり文句じゃキマらねぇ Featuring サブ男」を観て、たまにはハメを外してみてはいかが? 【テレ朝チャンネル】 http://www.tv-asahi.co.jp/channel/contents/anime/0244/ (C)kimezo/DENTSU・shin-ei 取材・文/おはつ
原作は、東名阪圏発行されているサラリーマン向けフリーペーパー『R25』で「キメゾーの『決まり文句じゃキマらねえ。』」(作/澤田智洋&オス山メス太郎、絵/いとけん)として連載中の4コマ漫画。そこで、作者の澤田氏にキメゾー誕生秘話を語ってもらった。 ――「キメゾー」が生まれたきっかけは? 「社会人になってみて思ったんですけど、自分を含めて、『紋切り型』な若いサラリーマンが多いな、と。挨拶、謝り方、褒め方、プレゼン方法、口説き文句、なんだかみんな横並びで同じに見えたんです。『出る杭は悪』的なムードが漂っているといいますか。でも、もっとみんな自由に生きていいんじゃないかな。その方が人生楽しいんじゃないかな。って思ったんです。でも、自分からそんなはみ出たことなんてできないから、このキメゾーってキャラにすべてを託そうと思ったのがきっかけです」 ――この見るからにヤバそうなキャラは、どこから生まれたのですか? 「もともとこの“ちょっとダサいキメ台詞”自体は、自分がコンパでよく使ってたんです。ネタで。で、なんとなくちょっとだけウケたやつはまた次のコンパで使ったりして、そのたびに新ネタ増やしたりして、気づいたら10個くらいオールスターネタ(自分の中で)が溜まっていたんです。で、なんかかたちにしたいなぁ、と思ったときに、たまたまオス山メス太郎、いとけん、といった変な人たちと出会って、あれよあれよという間にキャラ化してました」 ――それじゃ、モデルは澤田さん自身だったと。ネタはどんなときに考えるのでしょう。 「ふとしたときに思いつきますね。例えば『月とすっぽんぽん!』ってネタがあるんですけど、これはディズニーランドでイッツアスモールワールドに並んでいるときに、ふと出てきたんです。『だーれだ? むーこだ!』ってやつは、靴下をたたんでいる時に閃きました。そうやって思いついたものは、すぐにメモをして、時間が経ってからもう一度見て、また笑えたものだけ採用するようにしています。採用率は5%くらい。ほとんどボツにしています。ストイックにやってます、意外と。でもキメゾーのせいで、友達が減りましたね。『前から薄気味悪いと思ってたけど、本当に薄気味悪いんだね』って言われます、マジで。でもたまにいいことがあって、この間、銀行で手続きしてたら、いきなり若い女性から、『キメゾーの作者さんですよね!』って声をかけられました。うれしかったですね」 アニメ化に際し、監修は『おぼっちゃまくん』『あたしンち』などを手がけたやすみ哲夫監督、製作は『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』など人気作品が多数あるシンエイ動画と、強力タッグが実現。キメゾーの今後の展開は、「年末にかけて、カプセルトイになったり、デコメになったり、ARゲームになったり、予想外なことがいろいろ起きます。来年にかけても、仕込んでいきますので、どうぞよろしくお願いします!」とのこと。イラッとするけどちょっとホロッとくる、アニメ「キメゾーの決まり文句じゃキマらねぇ Featuring サブ男」を観て、たまにはハメを外してみてはいかが? 【テレ朝チャンネル】 http://www.tv-asahi.co.jp/channel/contents/anime/0244/ (C)kimezo/DENTSU・shin-ei 取材・文/おはつ
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