韓国や中国にもない。新型アルファードのギラギラ感は世界最先端だ!
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
燃費を気にしてエンジンはエコ化(草食化?)しているのに、近年どんどん主張が激しくなっている“クルマの顔”。見た目の肉食化が進んでおります。こうしたクルマの顔面変化はいつから始まったのか? 新型アルファードのあまりの変貌ぶりを見て、ちょっと知りたくなりました
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆マイルドヤンキー“究極の夢” 新型アルファードはギラギラ世界No.1!!【後編】
⇒【前編】はコチラ
かつて戦国武将は、防御の機能よりもひたすら強力な威圧感を求めて、兜のデザインを進化させたが、自動車のグリルはまさにその方向へと進んでいる。兜はかに道楽風のハデなヤツが人気だが、この金歯も見てるとクセになってくる。
世界で最も慎ましい精神性を持つ我がニッポンですが、こんなギラギラした顔は韓国車や中国車にもまだありません! ギラギラ感なら世界の最先端、世界一でしょう! 慶賀の至りであります。
ついでにインテリアも実にゴージャス。これで500万円くらいなら高くない。つーか日本の最高級車として安すぎないか? シートや内装はゴージャスだけど、段差ではドスンとショックが来て乗り心地はイマイチだ。エアサスとかもっと高いサスペンション持ってこい! 天皇陛下だって乗るかもしれないんだから。パワーも足りない。もっとデカいエンジン積んでくれ!
【結論】
アルファードの金歯グリルは革命的にスバラシイが、それ以外はやや物足りない。日本の最高級車なら、5リッターV8ぐらい積んだモデルがあってもよかろう。ちなみに兄弟車のヴェルファイアは地味になっちゃった1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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