“動く小山”ロールス・ロイス・ファントムから下界を見下ろしてみた
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
これまで見下ろされることはあっても、見下ろしたことなんてない人生に、千載一遇のチャンスが到来しました。これ1台で、東京都内に庭付き一戸建てが買えてしまうロールス・ロイス・ファントムに乗れる機会に恵まれたのです。世界一の超高級車からの景色ってどうなんでしょうか?
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆一般人代表としてロールス・ロイス・ファントムから見下ろしてみた!!
世界一の高級車と言えば、ロールス・ロイス・ファントム。お値段はオプションなしで5000飛んで64万円。オプション次第でほぼ青天井となる。こんな超高級車がJAIA大試乗会に出展されたので、SPA!本誌も果敢に試乗を希望し、抽選で当たってしまいました!
そこで今回は、そこらの一般人を代表して、本誌担当Kが緊急試乗。世界の頂点に立つクルマはどんな感じだったのか!?
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=807443
MJ:ファントムに乗る前、誓約書は書かされなかったの?
担当K:マクラーレンは事前に誓約書を提出させられましたけど、ロールス・ロイスは何もなかったですね。僕が行っても普通に操作を説明してくれるだけで、乗せてくれました。
MJ:で、乗ってどうだった?
K:一言で言うと、デカくて静かなクルマですね。
MJ:……あとは?
K:V12のエンジン音がまったく聞こえないことにビックリしました。
MJ:……ほかには?
K:意外と運転しやすいなと思いました。あんなにデカいのに。
MJ:それだけ!?
K:ええ、まあ。
MJ:まず運転席に乗り込んだ時、カーペットの分厚さに感動しなかった?
K:なんかやたら厚いなとは思いましたけど……。
MJ:まずそこに感動して誰もが涙を流すんだよ! だってあのカーペット、厚さ10cmくらいありそうなムートンじゃないか! あのムートンを踏みつけて、その感触が足の裏に伝わった瞬間、体に電気が走るものなんだよ!
K:そ、それは気が付きませんでした(笑)。
MJ:あのカーペットを踏んで興奮しない女子はいない。そして後席ドアに内蔵されたロールス純正の傘を出す! その瞬間、脳の奥底で眠っていたお姫様願望が炸裂して、女子は失神するんだよ!
K:あ、あの傘、ちゃんと奥まで押し込んでからドアを閉めないと、ドアが凹むので気をつけてくださいって言われました。
MJ:それ、やっちまったら大変だね(笑)。
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