「もし、あなたが今、いじめられていたら、とにかく逃げなさい」ネットで拡散する2006年に書かれた文章
◆少年の凶悪犯罪は決して増えてはいない
日本には、山村留学を含めて、小学校の生徒を受け入れている所がたくさんあります。寮だったり、ホームステイだったりのシステムが出来上がっています。
どうしてもいじめを防げないのなら、一人でそこに逃げる、という方法も全然、ありなのです。
かかる金額もピンキリです。親に余裕がない場合だって、調べていけば、地元の自治体が支えている場所も多いのです。一人でそこに送りだすのは、なんだか親の育児放棄みたいでできない、なんて世間体を気にしている場合じゃないのは、上村君のケースを見ても明らかでしょう。独り暮らしを選ぶ淋しさより、いじめのネットワークから逃げられることで、子供達はホッとするはずです。
いじめる方も、遊び感覚を通り越して、そうすることが自分自身や集団の存在意味になってしまった場合、どんなに抵抗しても、いじめをやめることはないでしょう。そういう時は、そこで戦うのではなく、逃げる方がはるかに賢明なのです。
それは、ブラック企業で必死に働いて精神を病むぐらいなら、とっとと逃げ出す方がどれほどましかということと同じです。ブラック企業は、追い込むことに反省もしないし、経営方針を変えることもないのです。社員本人が潰れることでしか、このサイクルを終わらせられないのなら、とっとと逃げるべきなのです。
しかし、こういう事件が起きて、マスコミが過度の特集をすると、必ず、政治家が「少年事件が非常に凶悪化しており、少年法を見直す」と言い出します。今回も自民党の政調会長という人が言い出しました。けれど、少年犯罪は毎年減少し、戦後最低を更新し続けています。凶悪な事件が特別、増えているわけでもありません。
唯一増えているのは、マスコミの報道量や時間だけなのです。
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