崖っぷち漫画家・市橋俊介が『ぼっち村』で自給自足生活に挑戦「田舎暮らしとは、不自由を楽しむことである!」
現在、週刊SPA!にて連載中の『ぼっち村』。アラフォーにして売れない漫画家・市橋俊介が農村へと居を移し、みずから畑を耕し、近隣住民と交流し、手塩にかけて育てた野菜によって自給自足(を目指す)農業漫画である。
連載開始から早2年。その間に里山から高原、高原から限界集落と諸事情により2回も引っ越しを敢行し、のべ3箇所で開墾作業を1から始めるという、なんともムダな動きの多い(?)農業生活を過ごしていた市橋氏だが、そんな苦難やらなんやらのドタバタの記録である連載をまとめた単行本が、ついに本日9月2日(水)発売となった。
そんな『ぼっち村』単行本発売を祝し、改めて市橋氏本人にぼっち村にまつわるアレやコレを直撃! その模様を全3回にわたってお伝えする。
――市橋さん、ついに出ましたね、単行本。
市橋:恐ろしいことに……、出ちゃいましたね。
――何が恐ろしいんですか?
市橋:いやぁ……、この連載はボクの打ち切りと廃業を懸けて田舎暮らしの様子を漫画にするというテーマで始まったので、嬉しい反面、いよいよ審判の時を迎えたのかという、恐ろしさもあるのですよ!
――さすが崖っぷち漫画家、後ろ向きですね!……では、そんなズブの素人以下の漫画家がSPA!の企画とはいえ、実際、田舎暮らしをすることになった時の感想は?
市橋:単純に面白そうだな、とソコは意外に前向きでした。どうせドコに居たって、売れない漫画を描いて引き籠もってるだけですし、ソレが田舎でも同じかな? と。あとボクは元々都会や人混みは好きじゃなく、富士山周辺の寒村だったり、孤島とかに淡く憧れていたので、そう言う意味では、面白そう、チャンスだな、とさえ思いました。
――なんだか妙にポジティブですね。編集部としてはもっともっと苦労する姿も見たいのですが……。
市橋:いやいや、ソレは漫画にも描いてきたように、苦労の連続でもありましたよ! 物件探しから開墾、さまざまなトラブル……日常の不便は、今日に至るまで休む間もなく続いてますよ。
⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=928377
――そんな生活なのに、よく続けられてきましたね。
市橋:でも苦労だけじゃないんですよ。やっぱり面白い、嬉しいこともあります。というか、そういう苦労や不自由を楽しめるようになってきた感じですかね。たとえばスーパーやコンビニが10㎞20㎞離れてるのも、ちょっとしたドライブ気分で行ったりして。
――都会に暮らしている我々としては、にわかに考えにくいです。
市橋:無ければ無いでどうにかなったりするじゃないですか? 例えばテレビとか!? そういうのと同じで、無いなりの生活になっていくと言うか……。慣れるだけじゃなく、求めなくなる、とまで言ったら、ソコまで不便な生活でもないので言い過ぎかも知れませんけど。実際全国には、もっともっと田舎でたくましく暮らしている人が大勢いますしね。
――じゃあ苦労はしつつも、農作業含め、ぼっち村は楽しいと? 何も問題ないと? 一度もやめようと思ったことはないと!?
市橋:な……なんか、攻めてきますね?
――だって漫画と違って、優等生的な発言ばかりしてきますからね。鼻に付いてつい!
市橋:そりゃまぁ……ありますよ。特に、ぼっち村のメイン活動である農作業は、しんどいことの連続ですし……。
――あるんじゃないですか、やめたくなったこと!!
<第2弾へ続く……>
第2弾では、「もうぼっち村なんてやめてやる!」と市橋氏の脳裏をよぎった(?)「ぼっち村を始めて心底辛かったこと」をランキング形式で紹介。とにもかくにも、『ぼっち村』単行本は本日より全国の書店で発売開始(帯にはなんと、今をときめく売れっ子作家、伊坂幸太郎さんのメッセージが!)。東京生まれ東京育ちの軟弱アラフォー男子・市橋俊介があがいた2年間の農業生活の一部始終を、震えて読むべし! <取材・文/日刊SPA!編集部>
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- 1度目の引っ越しの末にたどり着いた“高原のぼっち村”では、冬になると畑もカチンコチンに!
- 2013年夏、“1000年に一度”とも言われた酷暑の中で死にそうになりながらも開墾作業に勤しむ市橋氏
- 2015年2月から住んでいる現ぼっち村がある集落。
- 現ぼっち村の畑。ここにたどり着くまでの紆余曲折は単行本の中で!
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