更新日:2022年07月02日 10:02
カーライフ

シエンタ vs 308GTi。退屈さ世界一のトヨタデザインがプジョーに大勝利

 中古ラテン車同好会の面々で盛り上がるのは、次はどんな激安中古ラテン車を買うか。なので、数年後の愛車目線で最新のラテン車動向にも注目しております。そんな我らの目に留まったのが、このプジョー308GTi。プジョー史上最強のマニアックな一台は、どうなのか? 好き勝手に言わしていただきました! 308GTiMJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu  担当Kは、副編集長という重職にあるにもかかわらず、相変わらず読者のニーズをまったくわかっていない。先日は1000万円くらいするボルボの高級SUVを取り上げた。一体誰が買うというのか。にもかかわらず今度は、プジョー308GTiなんていうマニアックなクルマを取り上げたいという。 「左ハンドル6速MTで270馬力ですよ!? 激安中古ラテン車同好会としては、7年後くらいの購入を見据えて乗っておくべきじゃないでしょうか!」(担当K)  確かにハイパワーエンジンを積む左ハンドル6速MT車は、マニア的には非常に魅力的だ。しかし、本誌を鼻クソほじりながら読んでいるボンクラ諸君には、死んでも運転できないはずである。そこが選民感を刺激するともいえるが。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1084845
プジョー308GTi

エンジンは1.6リッターのダウンサイジングターボで、270馬力の308GTi270(436万円)と250馬力の308GTi250(385万円)をラインナップ。ちなみにゴルフRは280馬力で、6速MTが539万円、7速DSGが549万円でございます

 ライバルはズバリ、VWゴルフR(539万円~)。性能は同等だが価格はプジョーのほうがグンとお安い(385~436万円)。しかもマニア同士で視線に熱い火花が散った際、優越感を抱けるのはプジョーのほうである。なぜならゴルフRはオートマ(DSG)が主流だから。MTもあるが右ハンドルだ。対するプジョー308GTiは左ハンドル6速MTのみ。他に選択肢はない。スバラシイ!  マニアは、パンピーがもっとも恐れる左ハンドルMTをもっとも崇拝する。それを自由に操れてこそのマニア。ボンクラ読者には死んでもわかるまいが、知らずに死んでかまわない。これはマニアのこだわりなのだから。
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プジョーに喝!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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