ブランド品を中古で買うとなぜ得するのか?【腕時計投資家・斉藤由貴生】
―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―
初めまして。斉藤由貴生と申します。このたび、日刊SPA!で連載をさせていただくことになりました。私のことを簡単に申し上げますと、腕時計投資家をしております。日本でも腕時計投資家を名乗っているのは私くらいです。なぜ、腕時計が投資材料になるのかというと、株のように大きく値上がりする唯一の商品だからです。
簡単に説明します。通常モノを買ったら、だいたいその人が所有した時点で価値は暴落します。使って売ったとしてもせいぜい買った値段の1割程度がいいところでしょう。ところが、腕時計の場合は中古品であってもすごい値段で取引されていたりします。この値動きは、オークションなどを見たらわかっていただけると思います。私は、中古品の腕時計を安く購入し、高騰したら売るということをしています。もちろん、数日で結果が出る商品ではないので、売るまでの間には、「使って楽しむ」という最大の儀式も入れられるのです。それでも売れるのです。なぜなら、腕時計にはそれだけの“価値”があるからです。
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腕時計投資の魅力に気が付いたのは、中学3年生の頃。パテックフィリップアクアノートという高級腕時計を62万円で購入しました。当時はホームページ制作などで小銭を稼いでいたので、そうであっても中学生には生意気な買い物です。でも、なぜこれができたのかと言うと、将来、値上がりするという確信があったからです。結果的に5年後、128万円で売ることに成功しました。5年も憧れの腕時計を身に着けたのに、お金が増えて戻ってくるなんて。それ以来、多くの腕時計を高値で売りを繰り返し、腕時計投資家として生きています。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
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『もう新品は買うな!』 もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう |
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