更新日:2022年08月14日 11:46
お金

安物や定額サービスは結局損をする――腕時計投資家・斉藤由貴生×メディアアーティスト・落合陽一が語る「現代の消費について」

 大量消費大量生産で新品ばかりを購入させられてしまう世の中を危惧し、価値のある中古品に着目した新刊『もう新品は買うな!』を発売する腕時計投資家の斉藤由貴生氏。そして、「現代の魔法使い」と称される研究者兼メディアアーティストの落合陽一氏。共に友人関係である2人が、本書のテーマである、現代の消費について語った。
安物やシェア、定額サービスは結局損をする【斉藤由貴生×落合陽一】

左が斉藤由貴生氏、右が落合陽一氏

これから価値のあるモノを積極的に消費していかなければいけない

――おふたりは、筑波大学出身と当時からの付き合いなんですね。 落合:はい、年齢は僕のほうが1歳下ですけど、彼は後輩でして。 斉藤:僕は大学に6年遅れて入っているんです。一度、社会人になっているんです。 落合:仲良くなったのは在学中というより、僕が卒業してから。「おもしろいヤツがいる」って大学の友人に紹介してもらって。そこからはよく飲みに行って議論してはケンカしてますよ(笑)。 斉藤:あまりに話がまとまらないし、お互いゆずらないから、焼肉食べているときにヒートアップしてタレをかけあったりしたくらい。 ――斉藤さんの新刊のテーマが、「消費」です。『もう新品は買うな!』というタイトルのとおり、積極的に中古品を消費しようという内容なんですね。 安物やシェア、定額サービスは結局損をする【斉藤由貴生×落合陽一】斉藤:ざっくり言うとそうですね。大量消費大量生産にはもう見切りをつけるべきで、これからはもっと消費者が価値あるモノを見極めなければいけません。なぜなら、稼げるお金も使えるお金には限度があるから。第一に伝えたいのは無駄な消費はせず、本当に価値のあるモノだけを買う。第二に伝えたいのが「売れる」目線でモノを買うということです。実はその売れるモノは中古品に眠っていることが多いんです。 落合:価値あるモノと言えば、わかりやすいのはブランド品のことだよね。 斉藤:そう、ブランド品はもともと富裕層のビジネスだったけど、ちゃんとバランスいい消費をしていれば普通の人だって買えるはずだし、価値あるものを所有することで、いざというときにお金にすることもできる。 落合:たしかに。大量生産じゃない一品モノなら売れるよね。たとえば斉藤さんが本職にしている腕時計とかでしょ。 斉藤:腕時計は中古でも高く売れるいい商品の一つ。老舗ブランドの腕時計に今でも200万円とか300万円とか出したりするでしょ。1日で止まってしまう自動巻きタイプが多かったりするのに。機能性で言えばたしかに1000円とかで買える電池型の腕時計のほうが便利。でも、不便さを愛好する人も多くて、誰かが使っていたとしても、値打ちはいつまでも残っていたりするね。
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時間がたっても価値が残り続けるモノに注目する
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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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