更新日:2022年08月14日 11:46
お金

安物や定額サービスは結局損をする――腕時計投資家・斉藤由貴生×メディアアーティスト・落合陽一が語る「現代の消費について」

時間がたっても価値が残り続けるモノに注目する

落合:今では、スマートウォッチがブームになっているけど、機能性が高い一方、電池が切れるのはたしかに致命的だね。 斉藤:便利かもしれないけど、「味がある」とは誰も言っていないよね。将来的に長くは価値が残らないと思ってる。 落合:ギターも一品モノだよね。シグネチャーモデルをアーティストに貢献して昔から市場に出回っていて、ファンが高値で買っている。 斉藤:そう、ギターにも腕時計にも、車にも王様みたいな存在はいて、時間が経っても価値が残り続ける。僕はそういうモノを積極的に所有するべきだと思うんです。 ――たしかに、消費者は流行りに流されるだけではなく、その価値を見極めて消費をしなければいけないということですね。ちなみに、落合さんは今お金を出して所有したいモノはありますか? 安物やシェア、定額サービスは結局損をする【斉藤由貴生×落合陽一】落合:5年前、10年前くらいの古いモノでも、味が残り続けるモノが欲しいですね。 斉藤:IT系と流行系以外のモノはほとんど当てはまるんじゃないの? 落合:その点では、車もiPhoneもパソコンに入っているソフトなんかは、今はそんなに欲しくない。僕がお金を出して買いたいモノと言えば、ヨウジヤマモトの服。今着ているのは2014年型のモデルで瞬間的に完売して、オークションでも定価の10万円より5万円高い値がついているほど価値が高いんです。 斉藤:愛着があるブランドで、かつ10万円で買って15万円で売れるなら買ったほうが得だよね。コスパで考えるなら、落合さんのいうヨウジヤマモトの服のように「これがいい」という指名買いされる人気商品を積極的に買うべきだと思います。 落合:流行に左右されないいいモノは中古価格でも値段が高いままでいけるものが多いね、家具でもピアノでも。 斉藤:買い取り業者が広告を出しているものは大体値下がりしないからね。
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売ってお金が戻ってくるなら、高価なモノを買ったほうが得
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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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