更新日:2022年08月23日 15:33
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低年収を受け入れる20代、家もブランド品も関心がない無欲な消費感覚

働き盛りの30~40代。賃金カーブも右肩上がりの時期に伸び悩み、年収300万円に甘んじてしまう“稼げない病”に罹る人が増えているという。マジメに働いているにもかかわらず、なぜ低年収に陥ってしまう人たち。SPA!ではこれまで、そんな年収300万円しか稼げないアラフォーの苦悩を見てきたが、現在20代の、いわゆる「さとり世代」の若者たちは低年収時代を受け入れ、ストレスなく生きているようだ。

“稼げない”を受け入れる「さとり世代」の消費感覚

●Case1 野中大悟さん(仮名・25歳)
野中さんの部屋

野中さんの部屋。寝袋とは別に唯一買ったのはティッシュ。オカズはサンプル動画。女性を連れ込んでも、寝袋でコトを済ませる強者だ

 IT企業に勤める野中大悟さんは年収340万円。会社から徒歩15分の場所に家賃5万8000円のアパートを借り、最近までそこで寝袋生活を送っていたと話す。 「満員電車だけは嫌だったので、会社から徒歩圏内で一番安いアパートを借りました。新生活を始める際、ニトリに家具を揃えに行ったのですが、値段を見ているうちにバカらしくなりました。待っていれば、そのうち誰かがくれるだろうし、そこにお金を使うなら、何かおいしいものを食べたほうがいいという結論に至りました」  結局、近所のドン・キホーテで買った2000円の寝袋一つで新生活をスタート。冬は寝袋の下に段ボールを敷き詰め、寒さを凌いだ。その間、友人や会社の先輩に声をかけ続け、約2年でTV、冷蔵庫、ベッド、洗濯機、テーブルを譲り受けたという。 「お酒が好きなんで、週に2回友達と飲めれば満足です」
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服はユニクロと通販のみ
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