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会社の違法な残業代カットに「泣き寝入りするしか…」――年収350万円にダウンした38歳の嘆き

 働き盛りの30~40代。賃金カーブも右肩上がりの時期に伸び悩み、年収300万円に甘んじてしまう“稼げない病”に罹る人が増えているという。マジメに働いているにもかかわらず、なぜ低年収に陥ってしまうのか。貧困とは違うニュープア層の実態に迫る!

●三沢聡志さん(仮名・38歳)の場合
…年収350万円/既婚
大学で情報処理を学び、ベンチャー系IT企業に就職。その後、29歳で現在の会社に入社。アプリ制作部門の主任を務めるが、肩書だけで給与にはまったく反映されていないとか

年俸制に強制変更され、年30万円の残業手当が消滅!? 食卓から国産肉も消えた……


サラリーマン スマホ向けのゲームアプリを開発をする会社で働く三沢聡志さんは、昨年度から年収が380万円から350万円にダウン。今年度も同程度の見通しだ。

「会社の給与形態が年俸制に変更されたんです。『提示した年俸に残業代も含まれている』と言われ、以前のように残業手当がつかなくなってしまいました」

 彼の1か月の平均残業時間は約50時間。うち20時間が会社規定の「残業」と認められ、月2万5000円が支給されていた。30時間ものサービス残業をしていたにもかかわらず、減給とはあまりの仕打ちと言える。

「年俸に残業代が組み込まれず、基本給だけで算出するのは法律違反。でも、職を失うリスクを冒してまで労基署に訴える人なんて、僕も含め誰もいませんよ。転職するにも年齢的に厳しいし、泣き寝入りするしかありませんね」

 家計の見直しを余儀なくされ、食卓から国産肉が姿を消し、安いアメリカ産豚肉とブラジル産鶏肉に。野菜も鮮度落ちの割引品が中心になり、三沢さんの小遣いも5000円減額の月1万円になった。

「ウチは共働きで、妻の年収は200万円。妻の会社は残業代が出るので『私が残業して、その代わりにあなたが家事と育児をやろうか』と言われてます。子供の教育費も考えると、それがベターな選択かもしれませんが、これ以上妻に頭が上がらなくなるのは……」

 給与形態の変更は、家庭内ヒエラルキーにも変化を与えるようだ。

※写真はイメージです
― [死ぬまで年収300万円]の病巣 ―




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