お台場ガンダム“政権交代”の見どころは「立ち姿の違い」に注目
東京・お台場のダイバーシティ東京プラザ前のガンダム像が3月5日をもって展示終了、解体されるというニュースはガンダムファンに衝撃を与えた。最終日には最後の雄姿を一目見ようと多くのファンが足を運んだが、同日発表のニュースがまたファンを驚かせた。なんと、同じ場所に今秋、ユニコーンガンダム像が建てられるというのである。
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いわば、ガンダム像の“政権交代”。その背景に何があるのか、新ガンダム像の見どころはどこか。フィギュアの造形などにも詳しい美術評論家の楠見清氏に話を聞いた。
「新しく建つユニコーンガンダムのメカデザインを担当したのはカトキハジメ。ガンプラマニアにとっては神のような人です。今回の展示替えは、つまりデザイナーの世代交代。大河原邦男がデザインした初代ガンダムから、カトキハジメのユニコーンガンダムへ――まさにガンプラ界の歴史的な世代交代劇が1/1スケールで再現されるわけです」
マニアには常識なのかもしれないが、大河原デザインとカトキデザインでは、どこがどう違うのか?
「ユニコーンガンダム像の完成予想イメージを見ると、両脚を逆Vの字の角度で大きく開いて、上半身を斜めにひねるようにして両こぶしをガシッと握っていますよね。このポーズがカトキさんのデザインの特徴で、ガンダムマニアの間では『カトキ立ち』と呼ばれています。そこから逆に初代ガンダムの立ち方は大河原邦男の名前にちなんで『ガワラ立ち』と呼ばれている(笑)。『ガワラ立ち』も華麗なフォルム・ラインが美しくてカッコいいんですけど、『カトキ立ち』はアニメよりも最初からガンプラの決めポーズとして作られた要素が強くて三次元映えする。どの角度から見ても造形的な特徴が強調されて見えます。『ガワラ立ち』から『カトキ立ち』へという変化は、ガンプラに詳しくない人でも一目見れば、すごくカッコよくなったと思えるはずです。バンダイはユニコーンガンダムをガンプラの新たな主力商品にするつもりなんじゃないでしょうか」
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