高校生窃盗団「AKB握手券をヲタ生徒に転売」
昨年4月に、ド底辺高校に赴任したばかりの社会科教諭・Aさん。蔓延する校内犯罪に頭を悩ますどころか、円形脱毛症になってしまったという。
「マネジャーが集めた部費をネコババ、体育の時間に財布やiPodがなくなる程度の校内窃盗は、普通の高校でもよくある話ですよね。ただ、ウチは窃盗団の巣窟のような学校でして……」
Aさんが授業をしていると、生徒たちが机の上に大量のゲームやCD、漫画を置き、値札を黙々と剝がす“内職”をしていた。
「聞けば、駅前にあるお店から万引した商品だって言うんです。注意しても的外れな返答で悪びれない。学校側からも警察を校内に呼び込むような不祥事は起こせないと言われていて、見て見ぬ振りするしかありませんでしたね。生徒もそれをわかっているので、堂々としたもんですよ。ある日、大量に積み上げたAKB48のシングルから握手券を抜き出していた生徒がいたので、スキンシップのつもりで『ファンなのか?』と聞いたら、オタク系の男子生徒を指さして『あいつに買わせるんだよ』って。絶句しました」(Aさん)
盗品の仕分けに、押し売りまで横行。なかには、シャネルやヴィトンの偽造ブランド品を学内で販売する女子生徒のグループまで存在する。
「ほかにも、援助交際なんてのは当然で『先生は好みのタイプだから1万5000円でいいよ』って言う女子もいます。でも、下手に弱みを握られると、教師であろうと平気で恐喝してきますから。絶対に女子生徒に手は出しませんけどね」
イラスト/西アズナブル
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