今どきな“タイの首長族”の女のコ事情「iPodでディスコミュージックも聞いてます」
ネットの普及やAIの進化など、「もうオフィスすらいらないのでは?」と思ってしまうぐらい快適な時代に突入した地球上で、いまでも原始的な生活を続けている民族も数多く存在する。世の中に左右されずに伝統的な文化をブレなく守ってきた民族たちは、どんな暮らしをしているのか。タイ北部の山奥に住んでいるという“首長族”に会ってみたい!
今回の目的は、それだけではない。タイの首長族に会い、その暮らしぶりを見ること……ではあるのだが、僕はフォトグラファーだ。普段は人物と“ミラーボール”を絡めた作品を撮っている。首長族×ミラーボールの写真が撮ってみたい!
バンコクの交通の大動脈であるフォアランポン駅から首長族が住んでいるチェンマイまでは、寝台列車で約14時間の旅(お値段は片道800バーツ)。僕はタイに住んでいるのだが、寝台列車に乗るのは初めてだったので、どないなものかワクワク。
乗車してみると、座席のベンチが解体されており、簡易ベッドのようにセッティングされていた。そして夜22時、夢と希望を乗せた僕の列車は定刻通りに駅を発ったのだった。
車窓からバンコクの街並をボケッと眺める。「よく旅番組で見た風景じゃん!」なんて感慨に耽りつつも、一抹の不安がよぎる。
「いきなりミラーボールを持ったワケわかんない日本人が自分たちの集落に突っ込んでくるのだから、相手を威嚇してしまい、戦闘態勢に入ってくるかもしれない」
どうすれば首長族を撮ることができるのかシュミレーションを繰り返しながら、その日は床についた。目が覚めると、辺りには田園風景が広がっていた。眠たい目をこすりながら時刻を確認すると、すでに昼の12時近くだった。どうやら爆睡してしまったようだ。
なぜか周囲がザワついている。多くのファラン(外国人)が僕を見てヒソヒソ話をしている。ズボンのチャックでも開いているのか。確認してみたがキチンと閉じていた。
ファランのひとりが近づいてくると、僕にこう尋ねてきた。
「今日、チェンマイでパーティでもあるのかい?」
そりゃそうだ、 でっかいミラーボールを抱えたヘンな日本人が乗車してんだから(笑)。
タイの山奥まで“首長族”に会いにいってきた
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