自己啓発セミナー講師は意外と割に合わない!?【業界の裏側を暴露】
自己啓発セミナー業界では、突然講座が終了してしまったり、講師が行方不明になるケースも珍しくない。某ビジネスセミナーを主催する講師は語る。
「廃業したり雲隠れする講師の、ほとんどが見せかけのコンテンツを作っている人々ですね。『得する、儲かる』という、人が集まりそうなキャッチーなPRで集客したり、一過性の成功法則を売っている人。偽物のプロダクトを作っても、再現性がないのですぐに正体が暴かれてしまうんです」
一方で別の講師は、こう話す。
「正直言うと30万円程度のセミナーコンテンツなら素人でも簡単に作れるし、売れるんです。正しい手順を踏めば月商100万円台もビギナーズラックで可能。しかし、続かないんです。続くノウハウなんか教えるわけない(笑)」
続くノウハウとは、ズバリ「セミナー講師になる方法」を売ること。まるでネズミ講である。
また、講師同士で仲良くすることも欠かさない。
「もうご存じのとおり、この業界はセミナーを渡り歩く人が多いんです。誰の生徒が自分の顧客になってくれるかわからないのでなるべく講師同士で仲良くして、持ち上げるのが不可欠です」
集客のためのメルマガやブログでは、文中で唐突に「講師友達」のセミナー内容を紹介し、持ち上げて絶賛する。そうすることによって自分のセミナーも宣伝してもらえるという狙いだ。
一方、つぶし合いも多いという。
「フロントエンドセミナーに知人をスパイとして送り込むのはもちろん、『●●は▲▲(著名人)の愛人』という噂を流したりもします」
だが、本当の敵はほかにいるという。
「基本的にセミナーに来る人はメンタルに問題を抱えている人も少なくない。彼らは講師を過度に理想化するので、少しでも気に食わない点があればこき下ろし、ネットに悪評を書き込んだりする心理を持っているのが特徴です。今は集客はネット中心なので、これは地味にダメージがデカい。だから、生徒は顧客でありながら敵でもあるんです(笑)」
講師業も楽ではなさそうだ。
※写真はイメージです
<取材・文/週刊SPA!編集部>
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