安室奈美恵や桑田佳祐、スーパーマリオの共通点――時代が変わっても評価される条件とは?
出来事やモノの評価はいつの世も移ろうもの。中年にとっての重大事件やノスタルジーは、若者には全く伝わらないことがある。だが、世代に左右されず、普遍的に高い評価を受ける人やモノも存在する。
ADK若者プロジェクトリーダーの藤本耕平氏は、時代が変わっても評価されるモノや出来事の条件をこう解説する。
「その事象が本質的に優れていて、ホンモノであることが前提になります。人物の場合は誠実であったり、自分のやりたいことに対して確固たる信念を持っていると、いつの時代も必ず一定数の支持を集めています」
世代論に詳しい作家の五百田達成氏は、「安室奈美恵や桑田佳祐、松任谷由実や吉田美和などがそれに当たります。企業で言えば任天堂。20年前にはまさか首相がマリオのコスプレをするなんて、誰も想像できませんでしたよ」と話す。
藤本氏はまた、コンテンツ面での重要条件に“マルチプル(多面的)”であることを挙げる。
「『君の名は。』は新海誠監督によるマニア向きのアーティスティックな描写、RADWIMPSというメジャー層向きの音楽、男女の性別が入れ替わる設定など、いろいろな要素が盛り込まれており、さまざまな人たちから共感を得られる仕組みになっています」
時代が変わっても評価されるモノや出来事の条件とは?
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