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山一證券の謝罪会見、今の若者が見たらどう思う?

 出来事やモノの評価はいつの世も移ろうもの。中年にとっての重大事件やノスタルジーは、若者にはどう見えているのか!?

山一證券廃業。当時の記者会見をどう見る?

ビル

※写真はイメージです

 野村證券、大和証券、日興証券と並ぶ日本の四大証券会社の一つだった山一證券が’97年に巨大損失と不正行為が明らかになり、廃業となってから20年。当時の社長、野澤正平氏が記者会見で「社員は悪くありません。悪いのはすべて経営陣です」と号泣しながら頭を下げ、経営破綻した様子が話題となった。社長就任からわずか3か月、前任者の失策を押し付けられる形での破綻だった。  そんな山一證券の廃業劇を、若者たちに聞いたところ「まったく知らなかった」(主婦・25歳)など、「知らない・わからない」が約3分の2を占めた。  しかし、会見の様子を見せると絶賛する声が相次いだ。 「謝罪の仕方などが今の時代では考えられない。こんな世の中ならいいのにと思う」(主婦・24歳) 「その時代にいたら一緒に泣いてた」(女性・無職・22歳) 「ご自身のプライドも傷ついているはずなのに、メディアの前で部下は悪くないと発言した社長は素晴らしい」(男性・学生・20歳) 「こんな優しい社長がいたなんて信じられない」(女性・学生・22歳) 「社長の鑑」(女性・アルバイト・25歳)  とブラック企業が取り沙汰される中で、野澤正平社長(当時)の台詞は胸を打たれたようだ。  一方、「ブラック企業云々は無関係。当時は破綻時の補償も乏しく、利用者の絶望は想像を絶する」(男性・会社員・25歳)と冷静な意見もあった。  さらには「安定した職業はないんだなと痛感した」(女性・会社員・21歳)、「銀行もいつつぶれるかわからない」(男性・アルバイト・21歳)と、一寸先の闇を案じる声も。 アンケート協力/リサーチプラス ― [中年vs若者]あの出来事をどう評価したのか ―
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