20代の若者は「ビートたけし」をどう見ている?
出来事やモノの評価はいつの世も移ろうもの。中年にとっての重大事件やノスタルジーは、若者にはどう見えているのか!? 特にサプライズが多かった、2017年の主な出来事から振り返ってみた。
2017年10月7日、北野武監督作で裏社会の抗争を描いた映画『アウトレイジ』シリーズ最終章が公開。興収15億円を突破し、シリーズ最高記録となる。石原裕次郎賞にも輝いた。
ツービートでの漫才でブレイクし、映画監督としてベネチア映画祭でグランプリに輝くなど、日本で最も成功したお笑い芸人の一人の名をほしいままにしてきたビートたけし。
御年70歳、その舌鋒は衰えず。破天荒さと繊細を併せ持つ天才であることは確かだ。
「お笑いBIG3。監督。俳優など多彩な才能がある」(男性・学生・22歳)
「あれだけ面白いのに、とても賢い印象」(男性・無職・24歳)
など、硬軟自在な多才ぶりを評価する声が多かった。
しかし一方では、
「お笑い的な面白さはわからない」(女性・会社員・25歳)
「偉そうな元芸人のおじいちゃん。すごさが全くわからない」(主婦・23歳)
「自由な人、すごいと耳にするがよくわからない」(主婦・24歳)
「お笑い芸人だったことを最近初めて知って驚いた」(主婦・24歳)
と、「殿」をも恐れぬ若者たちの率直な声が。
また、「『たけし軍団』がわからない。軍団って何?」(女性・学生・21歳)と、芸能人が徒党を組むことに違和感を覚える人も。たけし軍団が総出で出演する番組がない今、わからないのも仕方ない。
「滑舌が悪い。よく聞き取れない」(女性・学生・22歳)
「『アウトレイジ最終章』でも何をしゃべってるかよくわからなかったし、弱そうだった」(女性・会社員・24歳)
とすっかり“おじいちゃん”扱いする声も。
彼に大いに笑わせてもらった、アラフォー以上の「たけし世代」とはまた違った見方をする若者。その目には、BIG3後の世界が見えているのかも知れない。
アンケート協力/リサーチプラス
― [中年vs若者]あの出来事をどう評価したのか ―
『アウトレイジ』最終章が公開。“世界の北野”再び!?
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