忘年会前と翌朝におすすめのコンビニ食品。悪酔い・二日酔いを防ぐ
管理栄養士の川村郁子です。
年末年始に向けて、忘年会や新年会など多くの飲み会が目白押しの方も多い時期ですが、内臓への負担が気になりますよね。そこで今回は、コンビニで購入できる“忘年会お助け食材”を紹介。飲み会の前後にササッと摂取できて、アルコールの負担を少しでも軽減できる商品をピックアップしました。
①トマトジュース
トマトと言えばリコピンが有名ですが、その他にもビタミンCやクエン酸といったアルコールの分解を助ける栄養素が含まれています。飲み会前に飲むことで、血中のアルコール濃度が下がったという研究もあるほどです。悪酔いや二日酔いを減らしたい方は、ぜひ飲んでみては。
また、トマトジュースには塩分の排出を助けるカリウムも含まれているので、おつまみの塩分が気になる方は積極的に摂取しましょう。
②リンゴ黒酢
リンゴ酢や黒酢も、コンビニで購入できる悪酔い防止ドリンクです。中に含まれるアミノ酸により二日酔いを防ぐ効果が期待できます。酸味が苦手な方でも比較的飲みやすいので、手に取りやすいのではないでしょうか。
また、黒酢には胃酸の分泌も促す働きもありますので、揚げ物や脂っこいメニューの消化も助けてくれます。
③飲むヨーグルト
飲むヨーグルトには乳脂肪が含まれているので、お酒を飲む前に摂っておくことでアルコールの吸収を緩やかにしてくれます。アルコールは消化されることなく、すぐに体内へ吸収されます。空腹状態でアルコールを摂ることは危険なので、飲み会前に飲むヨーグルトを飲んでおきましょう。
また、飲み会メニューは肉料理や揚げ物が多く腸内環境が乱れやすいですが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌を取り入れることで、腸内環境を整える効果も期待できます。
①しめじ(きのこ)料理
きのこの一種である“しめじ”には、アルコール分解を助けるオルニチンが多く含まれています。オルニチンというとシジミ汁を想像する方も多いかと思いますが、しめじの方がより多くのオルニチンを含んでいます。居酒屋のメニューで言えば、
・しめじとほうれん草のお浸し
・きのこのホイル蒸し
・しめじスープ
などを選ぶと良いでしょう。しめじ以外のきのこもオルニチンを含んでいるので、エリンギ串や焼き椎茸などもアルコールに効果的です。
②生キャベツ
生のキャベツには、キャベジンという胃粘膜を保護する効果が期待できる成分が含まれています。付け合わせの千切りキャベツも残さずに食べるようにしましょう。ただし、ドレッシングやマヨネーズの付けすぎには注意。
また、キャベツにはビタミンCも含まれています。ビタミンCはアルコール分解に必要な栄養素なので、お酒と一緒に食べると良いでしょう。
③メカブやモズク
海藻の1種であるメカブやモズクには、フコイダンという成分が含まれています。このフコイダンがアルコール分解を助ける効果が期待できるのです。
また、メカブは水溶性食物繊維を含んでいるので、糖質や脂質の吸収を緩やかにするという嬉しい効果も。出来れば食前にモズク酢などを食べておくのが良いですが、食中のおつまみとしても取り入れても効果的です。
④イカやタコ
イカやタコなどの甲殻類に含まれる“タウリン“という成分も、アルコールの分解を助けてくれます。タウリンは、栄養ドリンクなどに入っているアミノ酸の一種ですが、肝臓の解毒能力を強化してくれる効果も期待できます。居酒屋でお酒を飲む際にイカ焼きやタコのお刺身などを取り入れるのも良いでしょう。
飲み会前に飲むべきドリンク
飲み会中に食べるべきメニュー
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福岡出身のお酒や美味いもん好き管理栄養士。太っていたことがきっかけで栄養学に興味を持つ。病院栄養士を経験後、独立。現在は栄養専門学校講師や栄養ライターとして「食いしん坊でも健康になるコツ」を発信している。
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