沖縄のキャバクラは冬場が最盛期。歌舞伎町とレベルは変わらない!?
国内本土から沖縄の離島などのキャバクラに、一定期間住み込みで働くリゾキャバ嬢が急増中だ。本来、リゾキャバ嬢とは沖縄の宮古島や北海道の利尻島などに夏休みの間だけ働きに来るキャバクラ嬢のことを指すが、離島以外にもいるのだろうか? ちなみに筆者は今から十数年前、リゾキャバという言葉もない頃に東京から那覇のキャバクラに働きに来ていたことがある。当時の那覇は時給2000円ほどで、1泊1000円ほどのゲストハウスで暮らしていた。沖縄の夜の街で本土から働きにきているキャバクラ嬢を調査してみた。
やってきたのは那覇市・松山。キャバクラ、ラウンジ、ホストクラブなどが連なる沖縄きっての歓楽街だ。まず、驚いたのはキャバクラの料金。2人であれば1時間1人5000円だが、1人で入店する場合は1時間1万円。正直、歌舞伎町のキャバクラと大して変わらない。入店したのは全国に何店舗も系列があるキャバクラ店。ここ数年で沖縄に出店する本土からのキャバクラ店は増えているそうで、高額な料金設定にも納得した。まず、話を聞いたのは同店に所属するキャバクラ嬢アイカさん(仮名・23歳)。宮崎県出身の彼女は、以前は宮古島のキャバクラでリゾキャバ嬢をしていたという。
「ダイビングが好きで夏の間は宮古島のキャバクラで働いていたんですが、大人数で暮さなければいけない寮が苦手だったんですよね。でも、島の賃貸住宅は審査が厳しくて1人暮らしもできなくて、それで那覇に出てきたんです。あと、島って冬に遊ぶ場所もないんですよね。那覇なら飲み屋も夜遅くまで空いているし、クラブもたくさんあるので。今は海へ行くときだけ、宮古島に行くという感じです」
アイカさんによると宮古島のキャバクラは寮は一軒家にキャスト4、5人で生活しなければいけないという。1人暮らしをしたくても1人暮らし用のアパートも少なく審査が厳しいのだとか。また、他にはこんな問題もあるという。
「島のお客さんは優しいんですが、それ以外の島の人達は外からの人間を受け入れる雰囲気はありませんでしたね。昼間、スーパーで買い物していても顔を指差されたこともあります。その点、那覇は本土の人も多いので気にしなくていいんですよね。ここのお客さんも本土から来ている出張客や観光客がほとんどですよ」
1時間1万円の高額な料金設定
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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