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キャバ嬢社長が味わった歌舞伎町の修羅場。「1億かけてもお前をツブす」と脅され…

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗経営する歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第37回は「トラブルの断り方(回避術)」がテーマです。

ビジネスマンの体力

※画像はイメージです(以下同じ)

 弱い者が苦しんでいるのを見のがせない、男らしい気質のことを「男気」と言います。良い意味で使われることが多いですが、借金を申し込まれたときや、貸したお金が返ってこないとき、不当な請求をされたときなどに男気だけで対応すると、損をしてしまうことも。

 今回は、私が歌舞伎町で学んだ「のらりくらりと生き残る」という考え方をもとに、困ったときの断り方についてお話をしようと思います。

お世話になったキャバクラ店をやめる決心


 私は16年前にお店をはじめる前に歌舞伎町のキャバクラで働いていました。そのキャバクラのオーナーは、私がそのキャバクラで働いている間、ゴルフを教えてくれたり、ごはんをごちそうしてくれたりと、大変お世話になりました。

 ですが、もともと社長になりたかった私は、昼間の仕事と兼業で8か月働いた後で、「そろそろ独立したい」とオーナーに話すことにしました。本来、キャバクラを退店するときは1か月前に退店したい旨を店に伝えなくてはいけません。でも、私は筋を通すつもりで、3か月前くらいに話をしました。

 年末の12月の終わり頃、オーナーと食事をしているとき、私は言いました。

「本当に申し訳ないのですが、春先に自分の店を持ちたいと思っています。ギリギリまで働くこともできますが、キリのいいところでこの店をやめさせてもらいたい。オーナーには本当にお世話になって…」

オーナーが言い放った、まさかの一言


 オーナーは私の言葉を区切り、こう言いました。

「それはママになりたいってことなの? うちの店にはママはいないし、あやかちゃんがなりたいなら、春先にママにすることも考えてるよ」

 私はママになりたいのではなく、自分で店を持ち、社長になりたいことを切々と話しました。オーナーも食い下がります。

「お店を持ちたいなら、キャバクラの貸店舗も、店長も、女の子もこっちでそろえてあげるよ。あやかちゃんはのれん代を払えばいいから……」

 数時間話して、オーナーは私が自分の息のかかったところで商売するのではなく、全く関係のないところで商売する意思が固いこと。すなわち、私が稼いだお金は、もうオーナーの懐に入る可能性が微塵もないことを悟りました。すると、彼は豹変しました。

「てことは、お前はうちの客を根こそぎ取っていくドロボウってことか?」「バカなふりして、すり寄ってくるから、かわいがってたら、飼い犬に手を噛まれるとはこのことだよ。この裏切り者!」

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「1億かけてもお前をツブしてやる!」

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