若手馬主が調教師を選ぶ基準は「LINE」だった!
馬主たちのオフ会「新宿区馬主会」に貧乏記者が潜入<3>
某日、川崎競馬場の貴賓室で約30人もの若手馬主が集ったオフ会「新宿区馬主会」に貧乏ギャンブラー記者が潜入取材した。前回は馬主がかかるお金について取り上げたが、今回はさらに突っ込んで、馬主ライフについて色々尋ねてみた。
馬を購入したら調教師に預けなければレースには出られない。そのため馬主オフ会ではこうした調教師にまつわる情報交換があちこちで行われていた。そもそも、馬を購入してから調教師を探すという作業は予想以上に大変だという。
「馬主資格を手に入れて、サラブレットオークションでいきなり馬を買う人がいたのですが、調教師の知り合いを作る前で、どこに預けるのかで大きな時間のロスがあったと聞きます。売却元からも『早く馬を移動させてください』と督促されるようになり、購入した馬の移動を余儀なくされたりもします。移動の費用は馬主の負担ですから、最初から無駄なお金を使うことになってしまいます」(馬主Aさん)
このオフ会に参加していた新人馬主たちはこういった話を真剣に聞いていた。さらに調教師について、腕の立つ有名調教師に預けるためにはどうすればいいのか、コネを作るためにどうすればいいのか?といった感じで情報交換が行われているのかと思いきや、現場では予想外のやり取りが行われていた。
「A調教師はLINEやってるけど、B調教師はやり取りが電話とFAXです」
こんな会話がやり取りされていたのである。
当たり前だが馬主は調教師とコミュニケーションを取る機会が多い。出走予定や休養、帰厩など、調教師と馬主の間での連絡は必然的に密になる。とは言え、馬主も毎日の生活が全て馬のために注げるほど暇な人はいない。そのため、このコミュニケーションがいかに円滑にできるかは、非常に重要なのだという。多くの馬を所有している若手馬主のBさんは、調教師を選ぶ際のポイントは「LINE」だと言い切る。
若手馬主の調教師とのコミュニケーションに必須なアプリとは……
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
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