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大河ドラマ『いだてん』キャストを過去の“クドカン”ドラマから振り返る

 NHK大河ドラマの第58作として、1月6日に放送がスタートした『いだてん~東京オリムピック噺~』。  日本人として初めてオリンピックに参加したマラソン選手・金栗四三(演:中村勘九郎)と、1964年の東京オリンピック招致に貢献した新聞記者・田畑政治(演:阿部サダヲ)のダブル主人公となっている本作は、来年に迫った二度目の東京オリンピックへの関心を高めてくれることだろう。  そんな『いだてん』は、2013年に社会現象となったNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』の制作陣が再集結していることも話題に。そう、『いだてん』の脚本担当はこれまでに数々の人気ドラマを手がけてきた、“クドカン”こと宮藤官九郎なのだ。  さらに『いだてん』には、過去のクドカン脚本作品にも彩りを添えていた人物たちが何人もキャスティングされている。今回は、そのうち5人をピックアップしてみよう。

中村獅童:『ピンポン』で俳優としての転機が到来

 最初に取り上げるのは金栗四三の兄・実次として登場する、中村獅童だ。熊本出身の四三はやがて東京の大学に進学することになるのだが、それはこの実次が、病気がちな父・信彦(演:田口トモロヲ)の分まで家計を支えてくれていたおかげ。  さて、中村が出演していたクドカン脚本作品といえば2002年公開の映画『ピンポン』で、彼は“ドラゴン”の異名を持つ高校最強の卓球選手・風間竜一を演じた。眉なしでスキンヘッドという強烈な見た目だったが、のちに中村はインタビューで、演技で自分というものを出せるようになったのは『ピンポン』がきっかけだと振り返っている。事実、この作品で中村は日本アカデミー賞の新人俳優賞に輝いており、当時29歳だった彼にようやく巡ってきたハマり役だったといえるだろう。

勝地涼:伝説の“前髪クネ男”、クドカンプロデュースで〇〇業も

 お次は四三の幼馴染・美川秀信役の勝地涼である。昨年夏に元AKB48の前田敦子と結婚したことで改めて知名度を上げた彼は、『あまちゃん』にもたった一度だけ姿を見せていたのは有名な話だろう。“前髪クネ男”というチョイ役ながらも、ナルシスティックに腰を振るその姿は、彼の存在感をお茶の間に印象づけた。
 それ以前のクドカン脚本作品だと、勝地は2008年放送のテレビドラマ『未来講師めぐる』(テレビ朝日系)にも出演。深田恭子が演じる主人公の恋人役に抜擢されている。どうやらクドカンは勝地のことを面白がっているらしく、自身のプロデュースで彼を歌手に挑戦させており、2014年には「涼 the graduater」名義で配信限定シングルが、2015年には「勝 勝次郎」名義でCDシングルがそれぞれ発表された。
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波乱万丈な高校生役にチャレンジしたのは…
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