更新日:2023年03月28日 10:19
お金

「庶民はiDeCoをやった方がいい」老後2000万円問題に向けたサバイブ術

 6月上旬に発表されてからというもの、いまだ大論争を巻き起こしている「老後資金2000万円問題」。遠い先の話と思わず、今から対策を講じないと、老後を乗り切れないことだけは確か。ならば、どのようなアプローチがあるのか。  蓄財に一家言を持つ気鋭の論客2人はどう考えているのか? 作家で投資家としての顔も持つ藤沢数希氏、本業+副業で年収5000万円以上を稼ぎ出す次世代型サラリーマンのmoto氏(以下、モト)の2人に老後に向けたサバイブ術について語ってもらった。
moto・藤沢数希

moto氏(左)と藤沢数希氏

気鋭の論客2人がSPA!世代へ送る処方箋とは

モト:自分は今、32歳ですけど、麻生さんの老後資金2000万円発言について同世代は「そうなんだ~」って程度の反応です。そもそも日本に期待してないっていうのもありますが、周りを見ても自己防衛している雰囲気もないですね。でも、正直言って国がいつ、どうなるかはわからない。自己防衛をしなくちゃ、っていうのは、僕は今後を生きるうえで鉄則だと思っていますけど。 藤沢:モトさんの場合、自己防衛は副業ですよね。アフィリエイトでしたっけ? モト:転職情報のサイトです。恋愛なんかと同じで、転職って知見が共有されづらく、個人の体験談がすごく求められている分野じゃないですか。それで自分の転職経験がお金になると思ったんです。 藤沢:本業と副業をリンクさせてるわけだ。賢いやり方だよね。 モト:藤沢さんが一般のサラリーマンにオススメする自己防衛っていうと、やっぱり投資ですか? 藤沢:SPA!の読者が投資するといってもせいぜい300万円くらいでしょ。仮に利回り5%だったとしてもたった年間15万円にしかならない。これなら会社で残業したほうがいいって。 モト:けど、最近はどこの企業も残業は減っています。何もしないよりは、したほうがいい投資法ってないですか? 藤沢:余ったお金があるなら、まずiDeCo(個人型確定拠出年金)(※1)はやったほうがいいですね。最大のメリットは、掛け金を全部所得控除できること。それに、信託報酬(運用手数料)が0.2%前後と安いインデックスファンドも揃っているし。  ただ、iDeCoは口座管理手数料が年間5000円くらいかかったり、老人になるまでお金を原則引き出せないって欠点はあるけど。 モト:例えば、iDeCoの中でどの運用商品がいいとかありますか? 藤沢:世界株式に連動するタイプのやつかな。ネット証券のETF(※2)でも似たような商品が買えます。まあ、あっちは頻繁に売買できるから結局損しちゃうってケースも多いですけどね。結局のところ、庶民はiDeCo一択かな。
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お金があっても、なくても老後の心配はするだけムダ!
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転職と副業のかけ算

「転職アドバイスが的確すぎる!」「motoさんの発言を参考にしたら年収が上がった!」など、各種SNSで圧倒的支持――! 年収240万円の地方ホームセンター勤務から、4度の転職と副業を駆使して年収5000万円を稼ぐようになった「次世代型サラリーマン」の初の著書。

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