PayPayはできないけれど…「余った残高の現金化」ができるPay
PayPayやLINE Pay等のキャッシュレス決済サービスを利用する上で悩みの種となっているのが、「余った残高を現金に戻せない」ということだ。いくらキャッシュレス決済が便利とはいっても、生活のどこかで現金を使うシーンはまだまだ多い。首都圏ではない地方部では尚更。キャッシュレス決済に対応している店舗とそうでない店舗がモザイクのように混在しているのが現状だ。
仮に5000円をキャッシュレス決済アプリにチャージしたとしても、それを使い切ることができなければただの数字である。しかし今のところ、アプリにチャージしたお金を自由に出金するという行為は難しいようだ。どうにかならないものか?
去年から大型キャンペーンを続々と打ち出し、今やその地位を確立させたPayPay。夏祭りの屋台もPayPayを導入するようになった。しかしこのPayPayには、ひとつ大きな「欠点」が存在する。残高の出金ができないということだ。それを目的としたアプリ内の項目自体は、既にある。PayPayのアプリのホーム画面、下に「残高」という項目があるが、まずはそれをタップ。
続いて「銀行口座に出金」をタップしてみよう。
すると、「今後、出金できる新しい電子マネーを提供予定です。」という表示が出てくる。
これはPayPayのサービス開始当初からある表示で、要は今の時点ではPayPayの残高を銀行口座に戻すことはできないというわけだ。
極めて不便に感じる点だが、PayPayに限らず「キャッシュレス決済サービスからの出金」には規制が存在する。海外のサービスでは尚更厳格で、完全に自由な出入金とユーザー同士の直接送金を認めてしまうと「テロリストがキャッシュレス決済サービスを利用したら」という問題が発生する。テロリストのみならず、マフィアのような反社会的勢力がキャッシュレス決済サービスを使って様々な取引をする可能性もある。それを阻止するためには、既存の金融機関である銀行、そして治安当局との連携が欠かせない。言い換えれば、「残高の出金」はすぐにできるサービスではないということだ。
PayPayの「欠点」、残高が出金できない
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