更新日:2023年04月18日 10:58
お金

PayPayはできないけれど…「余った残高の現金化」ができるPay

9月末日から新機能が追加、銀行口座への出金が可能に

 しかし、それでも残高出金のためのサービス整備は進められている。PayPayは9月30日以降、各銀行と連携した『PayPayマネー』のサービスを開始する予定だ。これは本人確認を済ませたユーザーのみが利用できるもので、「銀行口座からの残高充当」と「銀行口座への出金」を可能にする。なお、これと同時に電子マネー『Yahoo!マネー』はPayPayと統合される。  では、このPayPayマネーのサービス開始前からアプリに表示されている残高はどうなるのか。こちらは『PayPayマネーライト』という区分に振り分けられ、送金はできるが銀行口座への出金はできない。  これから初めてPayPayを使ってみようと思案している人は、とりあえず9月30日まで待つのも選択肢としてアリかもしれない。、PayPayマネーが導入されれば、「使い道のない残高」に悩まされる心配はなくなるはずだ。

ATMで現金引き出しができるLINE Pay

 「残高の現金化」という視点から考慮すると、PayPayよりもLINE Payのほうがより高い利便性を誇っている。調子に乗り過ぎてLINE Payに残高を充当し過ぎてしまった時などは、必ず助け船になる機能だ。しかもLINE Payの場合は、セブン銀行ATMと連携して「ATMからの直接現金引き出し」もできる。  もちろんLINE Payの場合も事前の本人確認が必要で、その手間はかかる。が、それを一度済ませてしまえばLINE Payの使い方の幅が一気に広がるのは間違いない。とりあえずお金をLINE Payの残高にしておき、後日必要に応じてセブンイレブンで現金化するということも可能だ。  気をつけたいのは、手数料。引き出し1回216円と、割高な設定ではある。しかしこの216円は、24時間いつでも同額だ。そのあたりも考慮して、キャッシュレス決済サービスを賢く使っていこう。<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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