約40年前、わずか15坪の売り場からスタートしたワークマン。現在、国内店舗数はユニクロを超え、昨年度の売上高は930億円を突破した。その起爆剤となったのが新業態「ワ―クマンプラス」。作業服販売のノウハウを生かしたアウトドアウェアを揃え、女性にも人気だが、果たして本当に「おしゃれ」が可能なのだろうか? ファッションバイヤーのMB氏と検証してみた!
ファッションバイヤーMBさんが監修!
コスパと機能性は◎!デザインは……
8月某日、「ワークマンプラスららぽーと立川立飛店」に到着し、MB氏と合流。店内をひと通り物色してもらった後、軽く感想を聞いてみた。
「やはりコスパが凄い。撥水性・UVカットなどさまざまな機能を持たせながら、トップスや小物は1000円以下が当たり前。パンツでも1000円台だったり。デザインも予想よりいい感じです」
確かに機能性やコスパは申し分なさそうだが、カジュアル感が強いアイテムが多そうだ。街着で使えるものはあったのだろうか。
「全然、大丈夫ですよ。じゃあちょっとつくってみましょうか」
そう言うと、かなり軽い感じで選び始めてくれた。なお、今回は街着ということで、コーディネートの一部にユニクロやGUの商品(2000~3000円台)も組み合わせることにした。
コーデ①:ワークマンのレインパーカーで体の線を隠す
コーデ①はワークマンプラスで最も人気のレインウェア「R006 透湿レインスーツストレッチ」を使用したもの。プロ品質の高い耐水性と透湿度を備えながら5000円以下という驚きの商品だ。
コーデ①。パーカーとバッグがワークマン商品
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ワークマンプラス売れ筋ランキング1位のレインパーカーを使用。ツヤのあるTシャツ(白)、スラックス(黒)、ローファー(黒)とドレス寄りなアイテムとの組み合わせドレスとカジュアルのバランスを保っている。シンプルな装飾の大人っぽいバッグもおすすめ
●ワークマンアイテム
R006透湿レインスーツストレッチライム イエロー 4900円
タフミリタリートートバッグブラック(大) 1900円
●その他アイテム
ユニクロ コットンフライスクルーネックT ホワイト
ユニクロ EZYアンクルパンツ(ウールライク) ブラック
GU アクティブスマートローファー ブラック
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「ユニクロのブロックテックパーカより生地が硬くハリがある。襟がきちんと立つので小顔効果があります。また、体の線を拾わないのでシルエットも美しくなります」
ただし、街着として着る際には注意も必要だという。
「上下セットでこの価格は凄いですが、いかんせんボトムスの形が悪い。インナー・ボトムス・シューズはモノトーンでややドレスライクにして、上だけ羽織るとバランスがとれます」
コーデ②:鮮やかな色みのインナーは黒のアウターで調節
コーデ②はUVカットや接触冷感機能などを備えたTシャツと撥水機能付きのポケッタブルパーカーを使用。黒のスラックスとローファーを組み合わせた。
コーデ②。ジャケットとTシャツがワークマン商品
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①と同じドレスライクなボトムスとシューズに、鮮やかなブルーのTシャツを合わせ、その上に黒のパーカーを羽織った。派手な色みのトップスはカジュアル感が強くなるため、黒のアウターで見える面積を減らすことでバランスを取るのがポイントだ
●ワークマンアイテム
ソフトシェルジャケット ブラック 2500円
マッピングメッシュラグラン半袖Tシャツ ネイビー 580円
●その他アイテム
ユニクロ EZYアンクルパンツ(ウールライク) ブラック
GU アクティブスマートローファー ブラック
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「鮮やかな色みのTシャツはアクセントになりますが、カジュアル感が強め。特にこういったスポーツウェアはなおさら。初心者はモノトーンに合わせましょう」
①と同じくパーカーを使用しているが、カジュアルな印象になりすぎていないのにはコツがある。
「パーカーは、黒を選べばカジュアル感を抑えられます。特にこれは細身で質感もあまりがさついていないのできれいに見えますね」