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ロックダウン中のLAでは銃器ショップに行列…在住日本人が語る

 経済への影響が甚大なことから慎重に検討されているという“ロックダウン(都市封鎖)”だが、日本でも感染者数が激増すれば、いつ発令されてもおかしくない状況だ。そのとき、いったい何が起きるのか――。3月12日から外出禁止令が敷かれているカリフォルニア州・ロサンゼルスに在住している男性に話を聞いてみた。

スーパーの商品陳列棚はご覧のありさま…

1ヶ月前から感じた予兆…

「突然のことでした。3月12日、市長が同日深夜から1カ月間、外出禁止にすると発表したのです。翌日からスーパーなど買い物、通院、犬の散歩などを除いて外出ができなくなりました。仕事も、警察、病院、流通、マスコミなど特別に認められた業種以外は、原則テレワークになりました」  こう語るのは、ロサンゼルス在住3年の篠原泰斗氏(仮名・37)だ。仕事は貿易関係の自営業で妻と二人暮し。篠原氏は、ロックダウンが始まる1カ月くらい前から“予兆”を感じ取っていたという。 「買い物をしていると、どんどん品薄になっていくのです。陳列棚から徐々に商品がなくなっていくのを見て、これはそろそろヤバいんじゃないかと思い始めた。だから、トイレットペーパーなどの消耗品や、米、パスタなどの保存が効く食料を少しずつ普段より多めに買い溜めるようにしておきました。これが功を奏し、1カ月くらい籠城できるくらいの物資は事前に揃えられることができたのです。いきなり、大量に買おうとしても大変だし、そもそも在庫がないので買えません。日本の皆さんにも、この“少し多め戦略”をお勧めしたいです」  もっとも、外出禁止令が出ている現在もスーパーには行ける。だが大行列だ。 「外出禁止とともに“ソーシャル・ディスタンス”と言って、6フィート(約180センチ)以上、人との間隔を開けないといけない規則ができました。だから、スーパーも一度に多くの客を入れないよう入店制限をかけているのです。発表直後の『コストコ』は大混乱で、数時間待ちの状況。いまでもスーパーの前は朝から十数人並んでいます」

コストコには大行列。遅々として進まない

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アジア人ヘイトも…
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