他人のクレジットカードで不正使用1000万円。防ぐには?
神奈川県横浜市に住む中国籍の高校生が、他人のクレジットカードを使って航空券をネット購入していたという事件が発生した。警視庁によれば、被害額は1000万円以上にのぼると見られている。この高校生はスーパーマーケットでレジ係をしていた。客から手渡されるクレジットカードの有効期限とセキュリティーコードを暗記し、カード番号は売上票に記載のものを閲覧する……という手口である。これだけのことで、他人のクレカをネットで使い放題できるのだ。
それにしても、驚異的な記憶力と応用力の高校生である。自分の見たクレカの情報を暗記し、それを売上票の記録と照合してしまうのだ。この能力をなぜ勉学に活かさなかったのか、と考えているのは筆者だけか。
ひとつ言えるのは、自分以外の他人にクレカを見せるのは極めてリスクの高い行為ということだ。カード番号と有効期限、そして裏側に記載されたセキュリティーコードを覚えておけば、ネットでそのカードを使うことができる。こういうことがあるから、クレカを紛失したらすぐさま発行会社に電話をかけて利用を止めなければならない。
しかし、実際にクレカを紛失してからそれに気づくまでタイムラグが発生する。その間に誰かがクレカを不正利用したら……ということも当然考えられる。また、冒頭の事件のようなことが今後起こらないとは誰にも断言できない。
ここは「3Dセキュア」を設定してみよう。
3Dセキュアとは、クレカの暗証番号とは別に設定した本人認証パスワードである。ネットショッピングの普及に従い、クレカの欠点が世界的な社会問題になった。オンラインでの決済をする直前に、予め設定したパスワードを入力する。これにより、上記のようなパターンのクレカ不正利用を防止できる。
3Dセキュアは発行会社のサイトのマイページから事前に設定する必要があり、デフォルトで施されるものではない。ユーザーが能動的に行動しなければならない、ということだ。
詳しい設定方法については、発行会社のサイトをチェック。ここでは楽天カードのページを参考にしよう。
3Dセキュアを設定するには、「本人認証サービスを登録する」をクリック。ここからまずは楽天会員ログインを済ませよう。
設定自体はどのブランドのカードでもそう難しくないはずだ。PC操作に難儀しなければ、ものの数分でできる作業でもある。設定が済んだら、その瞬間から3Dセキュアが有効化される。
我々も、何かしらの対策を立てなければならない。
クレカを他人に見せる「リスク」
自分で簡単に設定できる!
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