更新日:2020年07月20日 21:24
カーライフ

石油連盟会長の開き直りにカーマニア激怒! ハイオク銘柄のこだわりは気分の問題!?

 ハイオクガソリンの混合出荷問題で、一部カーマニアが怒っている。「ウチのハイオクは性能が違うという宣伝を信じて入れ続けていたのに、騙されていたのか!?」と。  特に、業界団体石油連盟の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)が、7月17日の記者会見で「各社のハイオクの品質はほぼ同じ」と、開き直りとも取れる発言したことに、カーマニアの担当Kは「許せない!!」と激怒した。
アルファ147

「今さら品質はほぼ同じってありなのか!」と憤る担当K

痛恨の一撃にカーマニアは激怒した!!

担当K ワタクシは、シェルのV-Powerが登場してから、ずっとシェルのハイオクを入れてるんです。V-Powerは、「走るほどにエンジン内部をきれいにする」っていうのを信じて、これを入れておけば、自分のポンコツアルファ147のエンジンは大丈夫!と。 永福 そんなわけないじゃん! 担当K だって、シェルとスクーデリア・フェラーリは、F1の歴史の中で、最も長期にわたるパートナーシップなんですよ!? 公道用のシェルV-Powerは、フェラーリに供給されるF1用シェルV-Powerを開発した科学者チームと共同開発された燃料だって言ってるんですから! 永福 シェルのハイオクガソリンは、確かに他のハイオクよりミクロの決死圏的に優れてるのかもしれないけど、それを我々が市販車で体感するのは不可能だよ。オレ、1995年に当時のフェラーリ社長だったルカ・モンテゼモロ氏と会ったとき、「来年から我々は、アジップ(イタリア石油公団)からシェルに、パートナーをチェンジする」って話を直接聞いたんだ。理由は、「シェルは、よりワールドワイドな企業だからだ」って。つまり、フェラーリがシェルにのりかえたのは、スポンサー料を増やしてもらえるからってのが目的だったんだよ!
アルファ147

激安3号こと、ポンコツ・アルファ147

担当K ええっ! 永福 アジップはそれまでフェラーリF1のために、毒ガス並みの特殊ガソリンを作ってて、フェラーリのピットに近寄ると毒ガスでヤバイって言われてたくらい、技術力はあったと思うんだ。でも1993年から特殊燃料が禁止になって、それからフェラーリF1はシェルにのりかえた。オレはそのころからずーっとフェラーリに乗ってるけど、シェルのハイオクを入れようって思ったことは一度もない。アジップが好きだったから、オイルだけは気分でアジップを入れてたけど。
フェラーリ

フェラーリ328GTS

担当K ええ~~~~~っ! 永福 イタリアに行くと、火を吐く6本脚の犬がトレードマークのアジップのスタンドがいっぱいあって、すんごくパワーが出そうで憧れてたんだ~。とにかくガソリンもオイルも、銘柄はほぼ気分の問題だよ。
agip

Agipというブランド名はeniという企業名に統一され、今では6本脚の犬のロゴだけ残ってます

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ハイオク銘柄にこだわるのは水素水を飲むのと一緒?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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