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Go To ファミコン!旅行気分が味わえるファミコンソフト4選

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 夏休みに入って、例年なら「旅行!」という人も多いでしょうが、今年は新型コロナの影響もあってなかなか出かけづらいもの。  そんなときはファミコン!(笑)  今回のコラムは、旅行気分が味わえた懐かしのファミコンソフトを4本ピックアップ。久々にファミコンで旅行&タイムスリップといきましょう!

『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(エニックス/1987年)

『ドラゴンクエスト』の堀井雄二さんがシナリオ・ゲームデザインを担当したコマンド式推理アドベンチャー。当時は『ポートピア連続殺人事件』『ファミコン探偵倶楽部』『探偵 神宮寺三郎』など、推理アドベンチャーが花盛りでした。
オホーツクに消ゆ

1984年発売の『オホーツクに消ゆ』PC-8801版配信サイト。ファミコン版は1987年発売

 東京・晴海埠頭に上がった男の死体の身元を追ううち、主人公の警部は北海道に飛び、そこで釧路署の若手刑事・猿渡俊介と捜査を進めていきます。  摩周湖、阿寒湖、ウトロ港、和琴温泉……。北海道の各地を巡る捜査は旅情たっぷり。作中でカギを握る「ニポポ人形」を、「網走に行ったら絶対おみやげで手に入れよう!」と思っていたファミっ子も大勢いたでしょう。  ドット絵ですがグラフィックも雰囲気があり、BGMも秀逸。いつか『オホーツクに消ゆ』の聖地巡礼もしてみたいですね。

『かんしゃく玉なげカン太郎の 東海道五十三次』(サンソフト/1986年)

 1986年に発売された、京の都から江戸まで、東海道をひた走る横スクロールアクション。主人公は花火職人のカン太郎。隅田川で花火を打ち上げるため、そして許婚のももこちゃんに再会するため、敵をかんしゃく玉でやっつけつつ、各ステージのゴールを目指します。
かんしゃく玉なげカン太郎の 東海道五十三次

Wii U版『かんしゃく玉なげカン太郎の 東海道五十三次』バーチャルコンソールサイト

 ゲームの舞台となるステージは、タイトル通り東海道五十三次の各地を再現。熱田神宮や桑名城なども登場し、風景のバリエーションは多彩です。ゲームジャンルがアクションなので、背景をじっくり見ていられないのが残念ですが、隠れた人気作です!
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猫を踏まずに世界を巡れ!
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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