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『ぼくなつ』『どきポヤ』…懐かしくて夏らしい「夏(懐)ゲー」3選

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 もうすぐ夏本番。ということで今回のコラムでは、ゲームで夏を満喫できる懐かしのタイトルをご紹介します。個人的に「夏ゲー」といえばこの3タイトル! みなさんの心に残る夏ゲーは何ですか? 『ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇』 PS2/ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)/2002年  都会っ子の少年「ボクくん」が田舎の夏休みを体験するアドベンチャーシリーズ『ぼくのなつやすみ』。この『2』は、伊豆半島の港町「富海」を舞台にしたPS2向けの2002年発売のタイトルでした。
ぼくのなつやすみ2

PS2『ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇』プレイステーションサイト

 昭和50年、ボクくんが親戚が営む民宿に船で向かうところからゲームが始まります。『ぼくなつ』といえばなんといっても昆虫採集&虫相撲! クヌギに砂糖水を塗って大物が獲れたときの嬉しさといったら、ボクくんの「やったあ!」という声以上の感激がありました。
ぼくのなつやすみ2

海辺の民宿で夏の1か月を過ごし、思い出を作っていく

『2』は海に潜れるのもポイント。夕焼けがきれいな港町の人間模様も印象的でした。主題歌の「少年時代」や、仲良くなったお姉さんの家で流れるサティの音楽も心に残っています。大人にとっては、失ってしまった何かを取り戻せるようなゲームでした。 『どきどきポヤッチオ』 PS1/キングレコード/1998年 『ぼくなつ』と違い、「『どきどきポヤッチオ』って何???」という方も多いと思います。『どきどきポヤッチオ』は1998年キングレコード発売の生活シミュレーション+アドベンチャーゲーム。隠れた名作との呼び声も高く、一時期はプレミアもついていました。
どきどきポヤッチオ

PS1『どきどきポヤッチオ』ゲームアーカイブスサイト

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人間関係が見えてくる箱庭アドベンチャーの魅力
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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