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ラジコン版『マリオカート』でさらに「玩具+ゲーム」路線へ進む任天堂

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 1985年に『スーパーマリオブラザーズ』が発売されてから35年。任天堂は9月3日に動画「スーパーマリオブラザーズ35周年 Direct」を公開し、さまざまな製品やコラボを発表しました。  なかでも注目を集めたのが10月16日に発売予定のNintendo Switch『マリオカート ライブ ホームサーキット』。ミニ四駆ほどのサイズ感のラジコンカートを室内で走らせる製品です。  セットには、ゲームソフトとマリオが乗ったラジコンカート(ルイージ版もあり)と4つのゲート、矢印看板が入っています。Nintendo Switchをラジコンのコントローラとして使い、部屋に置いた4つのゲートをカートで1周すれば、走った軌跡がサーキットになるという仕組み。そのあとは実際にカートを走らせて遊べます。
マリオカート ライブ ホームサーキット

「マリオカート ライブ ホームサーキット」公式サイト

 カートに搭載されたカメラの映像がSwitch本体の画面に映し出され、リアル世界とゲームのサーキットが融合するAR体験が楽しめるのが斬新な点。6帖以上(約3.5m×3m以上)の段差のないスペースが必要で、Switchとカートを持ち寄れば最大4人まで対戦可能です。リアル世界で前を走るカートに、ゲーム内でカメのこうらをぶつけることも!? 室内で熱い駆け引きが楽しめそうです。
マリオカート ライブ ホームサーキット

マリオが乗ったカート。カメラが搭載されている

 この『マリオカート ライブ ホームサーキット』の情報が発表されるや「子どもの頃の夢がかなった! 嬉しすぎる」「うちがマリカーのサーキットになるなんてすごくない?」「ARで遊ぶマリカーすごく楽しそう!」「部屋を掃除しろと任天堂に言われた気がした」など、SNSでは大きな反響がありました。
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玩具の世界へ次々と進出するマリオ
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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