「サイゼリヤのエスカルゴは日本一」と一流シェフが断言する明確な理由
9年連続でミシュランガイドの一つ星を獲得している目黒のイタリアン「Restaurant L’asse(ラッセ)」のメインシェフとして腕を振るうかたわら、イタリアンレストランチェーンの「サイゼリヤ」でアルバイトをしている村山太一氏。そんな異色の経歴を持つ村山氏が太鼓判を押す、サイゼリヤの前菜とおつまみのオススメメニューとは?
サイゼリヤのメニューで村山氏が最も驚いたというのが、欧州産エスカルゴをガーリックバターで味付けした「エスカルゴのオーブン焼き」(400円)。
「サイゼリヤのエスカルゴは、日本ではほかのどんな高級店でも絶対にマネできないクオリティです。僕らみたいな店は水煮されたものをフランスから輸入して調理していますが、どうしたってガチガチになってしまうんですよ。しかも、店で出そうとすると2000円はします。でも、サイゼリヤのものは柔らかくて、香りも豊かでツブが大きい。ソースにつかっている玉ねぎやセロリにもこだわっていて、めちゃくちゃおいしいです。バターもフランスの高級な発酵バターを使っているので、これが400円なのは本当にすごい」
注文する際は「プチフォッカ」(150円)とセットで頼むのがオススメとも。「熱々のプチフォッカを余ったソースにつけて食べみてください」とのことだ。
「イタリア直輸入の『プロシュート』(400円)や『熟成ミラノサラミ』(300円)もぜひ食べてほしい逸品。世界中に輸出されているプロシュートの多くは、パルマの豚を南アフリカに輸出し、そこで育てた豚を屠畜したあと、モモの枝肉をパルマに逆輸入して売っています。
でも、サイゼリヤで提供しているプロシュートは、パルマで育てて豚を加工したホンモノ。サラミもそうです。だからめちゃくちゃ価値があるんですよ。一般的なイタリアンレストランなら2000円前後はするクオリティだと思います」
プロシュートや熟成ミラノサラミは、ワインのお供はもちろん、プチフォッカや「ガーリックトースト」(200円)との相性もバツグン。
「Wサイズを頼んで、プチフォッカやガーリックトーストの上に、ぜいたくに乗せてガブッといってください。無料で使える粉チーズやエクストラバージンオリーブオイルをかけて食べてもうまいですよ。サイゼリヤはオリーブオイルも驚くほど品質がいいですから」
他店では絶対にマネできないエスカルゴの恐るべきクオリティ
生ハムやサラミも高品質なのに「有名店の5分の1の価格」
1
2
「レストラン ラッセ」オーナーシェフ。1975年、新潟県十日町市生まれ。三ツ星レストランの「ダル・ペスカトーレ」で副料理長を務めたのち、無印良品有楽町店にある「Cafe&Meal MUJI」勤務。2011年5月、「レストラン・ラッセ」をオープン、9年連続で一ツ星を獲得。 しかしレストラン経営に限界を感じ、2017年よりサイゼリヤ五反田西口店にてアルバイトを開始する
記事一覧へ
記事一覧へ
▼店舗情報
Restaurant L’asse(ラッセ)
〒153-0063 東京都目黒区目黒1-4-15 ヴェローナ目黒B1 営業時間/ランチ12:00~14:00(L.O.13:00)、ディナー17:30~22:00(L.O.20:00) 定休日/日曜日
『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』 一流シェフがサイゼリヤでバイトをしたら… |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ