更新日:2020年10月16日 19:30
エンタメ

青汁王子こと三崎優太がカネをバラまき続ける理由とは

 1億円という巨額なカネを、無償で人々にバラまき続ける男がいる。「元青汁王子」こと三崎優太氏だ。10代で起業し、20代に健康食品「すっきりフルーツ青汁」の通販で年商130億円の事業を築き、多数のメディアで若き起業家として脚光を浴びた。 三崎優太 しかし、2019年9月に脱税で有罪判決を受け、その直後に1億8000万円の贖罪寄付を実施。2020年も9月7日に1億円をバラまくほか、10月9日発売の著書『過去は変えられる』がアマゾン総合ランキングで4日間1位を獲得するなど、常に話題を集め続けている。

脱税疑惑が出た途端、知人たちは離れていった

――「青汁王子」と呼ばれ、年商130億円の実業家として活躍していた三崎さんですが、現在は青汁ビジネスからは離れているそうですね。まずは、その経緯を教えてください。 三崎:発端は、’18年に国税局から1億8000万円の脱税の疑いをかけられたことです。僕自身は脱税と言われても全然思い当たることがなかったので、「え、いったい何が起きたんだ?」と戸惑いました。 ――まったく身に覚えがなかったということですね。 三崎:はい、まったく。知人の紹介で会った男に騙され、資金援助していたことが架空計上に当たると、後に知らされて。その時点で申告漏れした分をすぐに修正申告しようとしたのですが、国税局の担当者に受け入れてはもらえませんでした。ただ、その年、僕の会社は14億4000万円を納税していたので、1億8000万円という金額は全体の2割にも満たない。  大企業や有名人はもっと悪質な脱税をしても修正申告で済むのに、なぜ僕の修正申告は受け入れてもらえないのか、全然納得できなくて。しかも、国税局からは「お前には脱税の意図があっただろう」と決めつけられ、毎週のように呼び出されては、狭い取調室で詰問されるという地獄のような日々が1年以上続きました。 ――1年以上は、長いですね……。 三崎:家族や社員にも疑いの目を向けられるのが精神的にもキツかったです。幼いころからかわいがってもらった祖父母がいるのですが、国税局は「君の祖父母がどうなってもいいのか?」と、北海道の祖父母の家に押しかけた。取引先などにも調査が入り、「脱税疑惑がある会社とは付き合えません」と取引を打ち切られることもありました。 ――プライベートは変化しましたか。 三崎:当時は高級車や高級マンションを所有して、毎晩のように六本木で大勢の取り巻きや美人モデルたちと豪遊するという、絵に描いた成り金のような生活を送っていたんです。でも、脱税疑惑が出た途端、知人たちはサーッと僕から離れていきました。また、住んでいたマンションからも「犯罪者はお断り」と追い出され、いまだに家を借りるのには苦労しています。 ――まさに、天国から地獄への転落といった感じですね。 三崎:そこに追い打ちをかけたのが、ネット上の誹謗中傷です。これまで派手な生活をメディアに公開していたツケかもしれませんが、「脱税なんて人間のクズだ」「生きている価値はない」といった悪口から、「金持ちのフリをしていたけど、脱税したカネで豪遊していたのか」「年商130億円も噓だろう」といった、いわれのない噂をネット上に何度も書かれました。  それを見るたびに、気持ちが落ち込んでいきましたね。そんな状況だったので「これ以上、自分がいると会社の評判も悪くなるから会社から離れよう」と決意し、2019年5月に代表を辞任しました。
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自分の声を聞いてもらうため続けた「青汁劇場」
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1989年生まれ、北海道出身。実業家、起業家。高校を二度退学後、パソコン1台で起業し、18歳で株式会社メディアハーツ(現:ファビウス株式会社)を設立。2017年に「すっきりフルーツ青汁」が累計1億3000万個の大ヒット商品となり、年商131億円を達成。「青汁王子」の異名で、メディアへの露出も多数。著書『過去は変えられる』では、なぜお金配りや若者支援をするのか、その活動の原点などを明かしている。2021年に、若年層を中心にした事業支援を行う自身の活動の一環として「青汁学院大学 D2C学部」を開校。

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