更新日:2020年11月08日 16:49
デジタル

PS5発売直前!プレイステーション約25年の歴史を一気に振り返る

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

プレイステーション5 ソニー・インタラクティブエンタテインメント/11月12日発売/通常モデル49980円(+税)、デジタル・エディション39980円(+税)  世界が注目する新ハード「プレイステーション5(PS5)」の発売日(11月12日)が間近に迫ってきました。PS5の詳しいスペックや機能などはゲームニュースでも特集されていると思うので、このコラムではPS5発売を記念して、PSシリーズの歴史をざっくり振り返ってみようと思います。PS5は果たして世界累計実売台数1億1350万台を達成したPS4を越えられるでしょうか?
プレイステーション5

「プレイステーション5」公式サイト

1994年12月3日、PS1発売

 PS1が発売されたのは1994年12月3日。1994年はMr.Childrenの『innocent world』や篠原涼子 with t.komuro『愛しさとせつなさと心強さと』がヒットしていました。6月には村山内閣が発足しています。ビートたけしさんのバイク事故もこの年です。
プレイステーション

1994年発売の初代「プレイステーション」。ボタンの○△□×はこのときから

 ゲーム業界的にはいわゆる次世代機戦争まっただなか。ポスト・スーパーファミコンを狙って、セガサターンや3DO、PC-FXなどが参戦しました。PSはソニーブランドではあったもののゲーム機としてはまったくの新参者。発売当初は苦戦しましたが、じわじわと人気を獲得。勝利を決定づけたのは、1996年年初に発表された『ファイナルファンタジーⅦ』の任天堂ハードからPSへの移籍でした。PSは『パラッパラッパー』や『I.Q インテリジェントキューブ』など、ポップでスタイリッシュなゲームが多かったのも特徴でした。  全世界累計販売台数は1億240万台以上。代表的タイトルは『FF7』『グランツーリスモ』『バイオハザード』『テイルズ オブ デスティニー』『クラッシュ・バンディクー』など。

2000年3月4日、PS2発売

 PS2が発売されたのは2000年3月4日。2000年は、心配されていた2000年問題も無事にクリアされ、9月にはシドニー五輪が開幕。マラソンでQちゃんこと高橋尚子選手が日本の女子陸上競技では初の金メダルを獲得しました。いわゆる「ネオむぎ茶事件」も発生しています。
プレイステーション2

2000年発売の「プレイステーション2」。縦置きが可能に

 1996年にNINTENDO64、1998年にはドリームキャストが発売され、この時期までは任天堂、セガ、SCEの三強体制が続いていました。PS2の強みはなんといってもDVDドライブ搭載。コスパが良いDVDプレイヤーとして、初期はゲームソフトではなく映画『マトリックス』のDVDがPS2を牽引したとも言われています。また、PS1との後方互換もヒットの要因。黒を基調にしたデザインも洗練されていました。  世界累計販売台数は1億5500万台以上。これは現在のところ、ゲーム史上もっとも売れたハードとなっています。代表的タイトルは『キングダムハーツ』『ドラゴンクエストⅧ』『グランド・セフト・オートⅢ』『大神』『メタルギアソリッド3』など。
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失敗したPS3と成功したPS4、明暗分かれた2ハード
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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