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不健康芸人・鈴木もぐらが語る“いびき”のヤバさ「よく生きてたね」と医師

医師に「よく生きてここに来てくれましたね」と言われた無呼吸レベル

 正しく呼吸できていないことの不健康さを身をもって教えてくれるのが、お笑いコンビ・空気階段の鈴木もぐら氏だ。  ネズミしかかからないと言われる奇病を患ったり、股関節の軟骨が擦り切れたりと、不健康エピソードに事欠かない彼は、遅刻癖でも有名。実は、そこには呼吸の異常が大きく関わっていたのだ。
鈴木もぐら

空気階段の鈴木もぐら氏。2月に予定されている単独ライブは即完売。今もっとも注目される第7世代芸人の一人だ

 以前は、1時間前に到着するように家を出ても、電車で寝過ごし、数時間単位の遅刻をするのが日常茶飯事だったという。 「家の布団よりもぐっすり眠れるので、電車が最高のベッドだと思っていました。山手線は環状線なので、寝過ごすとまさに無限列車。僕の場合は“全集中”ではなく、“無の呼吸”でしたけど」  病院に行くと、重度の睡眠時無呼吸症候群と診断された。 「妻に『息止まってたよ』と指摘されたのがきっかけで、イヤイヤ睡眠外来に行ったところ、医者に『よく今日まで生きてここに来てくれましたね』と言われました。本来、マンガの主人公しか言われないセリフですよ(笑)。『いびきの騒音レベルが工事現場と同じ』とも言われました」
鈴木もぐら

空気階段の鈴木もぐら氏。バラエティ番組では、ギャンブル好きや浪費・遅刻癖、借金苦などの「クズキャラ」をいじられることも多い

死んでもおかしくない数値80

 詳しく調べてもらうと、5~15で軽症、15~30で中等症、30以上で重症とされる“無呼吸低呼吸指数(AHI)”が、もぐら氏はなんと数値80をマーク。死んでもおかしくない数字で、心臓、脳、血管への負担は計り知れない。さぞ苦しかったことだろう。 「溺れる夢を見て苦しくて目が覚めることがよくあったんですけど、本当に息が止まっていたとは。睡眠中はいびきをかいているか、息が止まっているかの半々だったらしく、今思うと全然眠れていなかった。1日中ずっと眠くて、昼間も気がつくと意識を失っていましたね」
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CPAPのおかげでマネージャーからの電話に気づけるようになった
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