更新日:2021年02月28日 11:07
カーライフ

日産リーフでもホンダeでもない。「今、日本でEVを買うとしたら」で出した結論

とりあえず今、日本で買えるベストなEVを考えてみました!

 EV(電気自動車)化の波は、我々が思っている以上に欧米では進んでいるようです。輸入車のEVと言えばアメリカのテスラを思い浮かべるでしょうが、今や欧州メーカーも続々とEVを市場に投入。今回取り上げるプジョーe-208もその1つです。ガソリンモデルのプジョー208とパッと見そんなに変わりませんが、正真正銘おフランス製EVなのです!
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BEST EV IN JAPAN

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

今すぐEVが欲しい人へ

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プジョーe-208は’21年に344台の販売を計画しているそう。ちなみに日本における’20年のプジョー車の販売台数は1万739台(前年比+1.12%)でした

 私は日経新聞をとっているのですが、EVに関するニュースが紙面を賑わさない日はありませぬ。いまや世を挙げてEVブーム。なかでも欧州では、’20年のEVの販売台数が、前年の2倍以上に急伸し、世界一のEV大国・中国に迫ったとのことであります。  一方我が国はというと、’20年のEVの販売台数は、前年比なんと4割減! ものすごく下火になっているのです。いったいナゼ?  理由は、日産リーフが売れなくなったからです。日本国内のEV販売台数は、大部分がリーフ。リーフがコケればEVがコケるのです。

なぜリーフはコケたのか

 じゃ、なぜリーフはコケたのか。’17年に新型が出たし、’19年には航続距離を大幅に伸ばした「e+」も発売されたのに。  理由は、「もうリーフは時代遅れのEVだ」ということに、みんな気付いてしまったからでしょう。最大のポイントはバッテリーの温度管理システムがないに等しいこと。「リーフのバッテリーは劣化が早い」ということで中古車相場がガタガタになり、新車も売れなくなったのです。
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海外でもブチ抜かれ…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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