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Google Mapのナビが教えてくるおかしなルート「この橋をバイクで渡れと?」

 Google Mapは「便利なアプリ」なのだろうか。位置情報機能と連携して目的地までの道程を教えてくれるGoogle Mapは、それ故に混乱をもたらしてしまうこともあるようだ。「どうしてこんな道程をナビするんだ!?」という現象である。
迷路

※写真はイメージです

 このアプリも、あらゆる場面で完璧なパフォーマンスを発揮してくれるというわけではないらしい。気がつけば、山奥の道に入ってることも……。

難易度の高い道路をナビする「Google Mapの怪」

 筆者の居住する静岡県静岡市は、極めて不思議な地形の都市である。  海に面しているかと思えば、3000m級の山もある。そして駿河区と清水区の境には日本平という丘陵地も存在する。この日本平、Google Mapを利用する上でとんでない障壁になってしまうことがあるのだ。  たとえば、JR静岡駅付近から清水区まで二輪車で行くとする。ホルダーにスマホを設置し、Google Mapを起動。目的地を入力してナビを開始すると、いつの間にか山の中の道に導かれている……ということがしばしば起こる。二輪ではいささか厳しい急カーブが続く道路だ。ここは日本平を貫く道である。 静岡 昔は清水市という行政区域だった静岡市清水区は、他県の人には「港町」というイメージが強いだろう。しかし海岸のすぐ目の前に日本平がせり出している地形で、気がつけば「海岸付近の山道を走っている」ということになってしまうのだ。
Google Map

※画像はGoogle Map

 もちろん、この辺りには海沿いを一直線に走る国道150号がある。が、現在位置と目的地の兼ね合いによってはGoogle Mapが国道150号に導いてくれないことも……。

難易度の高い峠道を選択

 走行の簡単な道よりもそうでない道をナビしてしまうGoogle Map。これは適切な道程を「最短所要時間」で判断しているためと思われる。  雨上がりの濡れた道を走る際、できるだけ一直線になっている道を選びたいと思うのは人情というもの。しかし、Google Mapは容赦なく難易度の高い峠道を選択する。これを回避するには、「経由地を追加」という項目からより易しい道路を通れるように手動で設定しなければならない。  これが山間部であれば、尚更である。
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ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー

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