新たなスタートを切った剛力彩芽。映画出演で考えた、夫婦と老後の姿
昨年、個人事務所を設立して心機一転、新たなスタートを切った剛力彩芽。「驚かれるけど、社長なんです。所属俳優は私一人だから、名前だけですけど」と笑うが、これまで以上に演技や表現の仕事に熱い思いを寄せるようになったという。そんな彼女が出演する最新作が、リタイア後の夫婦のあり方を描いた映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』だ。アラサーに突入した彼女が見据える“理想の老後”の姿とは?
5月21日公開の映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』に出演する剛力彩芽。結婚50年目にして離婚寸前の熟年夫婦(橋爪功・高畑淳子)の長女・大原亜矢を演じ、夫婦と老後について改めて考えたという。
「夫婦といっても他人だから、言葉にしないと伝わらないことはたくさんありますよね。思ったことを素直に表現できて互いを尊敬し合える関係がすごく大事だと思います。私の理想の老後は、おばあちゃんになって沖縄で動物と孫に囲まれて過ごすこと。大好きな馬はもちろん、犬や猫、爬虫類もみんな集めて王国をつくりたいです」
昨年は、個人事務所を設立して“社長”になるという転機もあった。
「タイミング的に25歳でも30歳でもできない気がして、『今しかない!』と決めました。個人で発信できる時代だからこそ自分の足で立って挑戦したかったし、コロナ禍でも私は表現することをやめられないってことに改めて気づいたんです。セルフプロデュースは難しいけど、ワクワクしますね」
まさに人生の新しいスタート。これから先、目指したい方向や目標は?
「年を重ねるにつれて逆に子どもっぽくなっているというか、自分を飾ったり格好つけたりするのをやめるようになりました。でも、大人の女として綺麗な字を書けるようになりたいし、着付けも一人でできるようになりたい。そして、30歳の誕生日には富士山で朝日を見るのが目標です」
自分らしく前を向いて歩き始めたその眼前には、きっと見たこともない素敵な景色が広がっていることだろう。
【剛力彩芽】
’92年、神奈川県生まれ。代表作にドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』など。現在の主なレギュラーは『奇跡体験! アンビリバボー』ほか。終活をめぐる家族の騒動をコミカルに描くヒューマンコメディ『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』は5月21日から全国ロードショー。出演はほかに水野勝、松下由樹、高畑淳子、橋爪功
撮影/尾藤能暢 スタイリング/小谷雄太 ヘアメイク/高城裕子 取材・文/中村裕一
※週刊SPA!4月27日発売号より株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
老後は沖縄で動物と孫に囲まれた王国をつくりたい
生まれ変わった剛力の野望
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