不登校YouTuberゆたぼんの父の衆院選出馬表明は、なぜSNSで批判されたのか
今年の秋にも行われる衆院選に、「古い政党から国民を守る党」(略称「古い党」、旧・NHKから国民を守る党)から、何かと物議を醸している中学生YouTuber「ゆたぼん」(12)の父である中村幸也氏(41)が立候補するという。5月17日、自身のブログで出馬を表明した。
ご存知の方も多いと思うが、ゆたぼんとは、小学校時代から学校に行かないことを宣言し、「少年革命家」を名乗り、独特な発言を繰り返すことで話題になってきた男の子である。今は中学1年生だが、義務教育を「放棄」して学校には行っていない。
世の中には、さまざまな事情があって学校に馴染めず、不登校になる子供はいるが、ゆたぼんの場合、それとは事情が異なるため、世間からは嵐のような批判を浴びている。だが、その批判の多くはゆたぼん本人にではなく、ゆたぼんの不登校をむしろ“応援”している父親に対してである。
しかし、ゆたぼんの父である中村幸也氏は、このたび「古い党」の「諸派党構想」に乗っかって、「ゆたぼん党」「不登校党」といった類の政治団体を設立し、衆院選に立候補するという。
もともと「古い党」の立花孝志党首とは親交があって、ゆたぼんの誕生日パーティーに立花氏が参加しているほどだ。そして、かねてから立花氏にラブコールを送られていた中村氏が、このたび、衆院選への立候補を快諾した形である。
このニュースはTwitterのトレンドに上がるほど大きな話題となったが、コメントのほとんどはネガティブな意見だった。SNS上では、歓迎している人はわずかしか見られない。
もちろん、世の中は学歴ですべてが決まるわけではない。中卒でも立派に活躍している人はいるし、一流大学を卒業しても全然イケてない人生を過ごす人もいる。だから、良い学歴であることが必ずしも人生を豊かにするわけではない。
しかし、小学校や中学校で学ぶ授業や体験はとても大切で、だからこそ学校に馴染めずに不登校になった子供たちに、どう教育をカバーするのかを専門家たちが話し合い、さまざまな試みが行われているのである。
不登校の中学生YouTuberとその父
もちろん、学歴がすべてではない
ハッシュタグ