若手女子社員を上司が誘って会食、全員「濃厚接触者」となった悲劇
東京都では、4度目となる緊急事態宣言が7月12日から発令される。とはいえ、家族や恋人など、ごく身近な人からはコロナ陽性者や、濃厚接触者も出ていないという人もいるのかもしれない。
山村さんは、アプリなどのコンテンツ事業を扱う企業に勤務している。緊急事態宣言を受け、基本的にはリモートワークを続けていた。
「昨年は通勤定期も廃止され、出社は週に1、2回程度だったんです。でもこれではチームワークがよくならないという話になり、新年度からは出社回数を増やす傾向にありました。ちょうどチーム編成などの異動があり、6月は新チームのリーダーになったんです」
新しく他部署から異動してきた若い社員をまとめる役割を担当することになった山村さん。仕事を一から教える必要があるため、毎日出社することになった。まさか、これがきっかけで家族を巻き込んだ一大事になるとは思わなかったそうだ。
「うちには、パート勤めの妻と保育園に通っている息子がいました。妻は以前から『緊急事態宣言中なのに出社なんておかしい』と言ったのですが、僕の周りにも陽性者は出ていなかったし、仕事中はマスクをしているので大丈夫だと思っていました」
しかし出社するようになって数日後、突然、山村さんの携帯が鳴った。人事部からだった。
「どうやら、僕のチームに来た子が、コロナの陽性かもしれないって言うんです。その子が仕事帰りにご飯を食べた相手が、コロナ陽性者になったそうで。僕は出社する途中でしたが慌てて引き返して、会社からの連絡を待ちました」
報道されている感染者数をどこか他人事のように見ていたという東京都在住の山村博さん(仮名・40代)は先日、職場の同僚たちとの会食が原因で濃厚接触者となった。「まさか自分が……という思いでいっぱいだった」と話す。そのとき、職場や家庭では何が起きるのか……?
職場のチームワークを高めるため出社
社用携帯に火急の知らせ「職場でコロナ陽性者発生」
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