●Apple iPad mini 6
価格:5万9800円/サイズ:幅134×高さ195.4×厚さ6.8mm/重量:293g(Wi-Fiモデル)
最高だ。このタブレットから得られる体験は唯一無二であり、全人類が体験してほしい。私はそのくらい「iPad mini 6」に惚れ込んでいる。
発表されたのは9月の半ば。例年なら、iPhoneの新作で盛り上がる季節だが、私の心はすでにそちらになかった。原因はシンプル。「同時発表されたiPad mini 6がすごすぎた」のだ。
だって考えてみてほしい、ただでさえ使い勝手のいい手のひらサイズのタブレットから、邪魔なベゼルが消え、画面が広がり、カメラ性能もアップしていて、指紋認証(Touch ID)も利用できる。それでいて、処理能力は同時に発表されたiPhone 13と同等というのだから、それはもうiPhoneなんて要らないじゃないか!と感じても不思議ではない。事実、世間の評価を見ても、今回はiPad miniのほうが注目されたように見受けられる。
この画面と軽快さを体験したら…
さて、使ってみての感想だが、冒頭で述べたように最高だ。一日に多くのニュースサイトやメールに目を通すが、高精細な8.3インチの画面は、非常に見やすく1画面に表示される情報量も多い。
動画を見るにしても、スマホの画面よりも圧倒的に広大で迫力も段違い。横置き時にステレオスピーカーになったので、臨場感も増している。電子書籍は、まるで文庫本を持っている感覚だ。片手で支えて、親指でスッスッとページをめくれて気持ちよさすら覚える。
さらに、「Apple Pencil」を用意すれば、デジタル手帳へと早変わり。スケジュールのチェック、アイデアのメモなどもこの端末だけで完結するのだ。
なにより、こうしたタブレットとしての使い勝手のよさが、片手サイズに収まり、「この距離で操りたい」という、人それぞれのスイートスポットへ手持ちで調整でき、場所を問わず体験できるのだ。
この携帯性の良さは「iPad mini 6」の持つ絶対的メリット。事実、私は朝起きてから寝るまで、それこそトイレの中にも持っていく生活で、iPhoneはデスクの上に放置してしまっている……。しかし、これは私だけではなく、「iPad mini 6」を買ったら等しくそうなると予言しよう。この画面と軽快さを体験したら、もうスマホの画面じゃ物足りない!