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SNSの誹謗中傷に悩むアイドルたち「ファンの顔を見て“あの人かな?”」

 だれもがSNSを活用する時代。実名に限らず、匿名でもできることから、誹謗中傷に悩むひとたちが絶えない。芸能人のなかには、精神を病んでしまったり、活動を休止したりするほどまで追い込まれてしまう人も。それは今、社会問題のひとつと言えるだろう。

SNSの誹謗中傷が原因でアイドル活動の継続を断念

SNS誹謗中傷

※写真はイメージです(以下同)

 るるさん(23歳・仮名)はライブアイドルとして活動していたが、SNSの誹謗中傷が原因で続けていくことが困難になってしまったと話す。 「ずっと歌って踊れるアイドルになりたかったけど、現実はキツい。あるユニットの新メンバーとして加入したけど、平日は動員が一桁なんてことも多かった。  マネージャーさんからは、ライブの質をあげるのはもちろんだけど、いつでも更新できるSNSを頑張るようには言われていました」  ライブは週2〜3回あり、レッスンが週1回。それ以外の日は生活費を稼ぐためにアルバイトをしつつ、四六時中SNSを更新していたという。 「最初はそんなに更新していなかったんですが、それに対して『新メンバーやる気がないね』って、リーダーのところにコメントがきて。そこから、バイトの時間以外は頑張ってマメに更新するようになりました」

目に入るのはアンチコメントばかり

 とはいえ毎日、面白い出来事があるわけではない。それでも何かしらのネタを考えて、写真付きで投稿していた。しかし結果は、散々なものだった。 「1日でも投稿がないと『新人のくせに男にうつつを抜かすな』と書かれたり、『どうせこんなユニットにいても上にはいけないよww』と書かれたり。自撮りを載せれば『アプリでごまかすな』って書かれるし、無加工のライブ写真を載せれば『肌汚いね、もっとケアしなよ』『おデブちゃんで残念』って書かれる。もうどうしたらいいのか。  私の同級生と名乗るアカウントまで出てくる始末。そこで私が“元ヤンキー”とかイジメをしていたとか、根も葉もないことを書かれました」  誹謗中傷をしてくるアカウントのほとんどが全く誰なのか検討もつかないものだった。SNSの匿名性を利用して、好き勝手に書いている……。
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ライブ会場で疑心暗鬼に「あの人が書いているのかな?」
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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