借金500万円男。パチンコの景品を冷やして飲む「贅沢なひととき」を過ごす
ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。
それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。
「マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は66回目を迎えました。
今回は冷蔵庫などの家電を買ったお話です。
冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機。彼らは時に白物家電と呼ばれ日常に潜んでいるだけに見えるが、家電量販店などでは「一人暮らし3種の神器」なんて呼ばれてセット売りされている。
僕は今まで電子レンジと冷蔵庫を持ったことがなかった。洗濯機のみの敬虔な一神教徒だった。金がなかったからだ。サラリーマン時代、社員同士の劣悪なシェアハウス環境にいた僕は、一人暮らしをする時に粗大ゴミとして捨てられる予定だった洗濯機をもらい受けた。
後から僕も知ることになるのだが、粗大ゴミを捨てるのには金がかかる。押し付けられる相手がいるなら押し付けてしまったほうが安い。ジモティーで無料で配っている人がいるわけだ。
「新調するなら下取りに出せばいいじゃないか。」
という人もいるだろう。真っ先にそのアイデアが浮かんだ人はきっと知らない。我々貧困人は家電をドンキホーテや通販のギリギリ価格で手に入れていることを。
ナショナルやパナソニックのような一流企業が作った白物家電ならば下取りも可能だ。だが我々は明日の1万円も危ういギリギリ文明人。10万円以上する両開きの冷蔵庫やドラム式洗濯機は鉄骨渡りを楽しむような下卑た金持ちが手に入れるものだと思っている。
そんな最新家電には目もくれず、コーナーの奥の奥、型落ちを繰り返して化石となった家電を漁りに行く。
僕は今年、フリーターとは思えないほど働いていたので、懐には多少の余裕があった。だから引っ越しに際して一つの目標を持っていた。
「ビックカメラで家電を買うぞ」
万年借金生活を続けている僕にとってビックカメラやヨドバシカメラは万博だった。各国の最先端技術が鎬を削り合い、訪れる人々に文明の明るい未来を見せるための場所だ。
僕にとってこれらの家電量販店は無料のディズニーランドであり、新しい冷蔵庫や洗濯機の臭いを嗅ぎながら最新の掃除機で遊び、展示用のルンバを競争させ、ゲームコーナーで子供に混ざって最新ゲームを遊ぶ。入場料0円、科学と大人の夢の国。
洗濯機はコインランドリーと比べて明らかに安く済む点があるので買うのに抵抗は無かったが、冷蔵庫と電子レンジに関しては悩んだ。どちらも持っていなくとも私生活で全く支障が無いからだ。だが、清潔感がないと働かせてもらえないので洗濯機は必要。
型落ちの家電を物色する
家電量販店はディズニーだ
フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。
Twitter→@slave_of_girls
note→ギャンブル依存症
Youtube→賭博狂の詩
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ