お金

ギャンブルで借金400万円に。“人生終わった”瞬間、妻の言葉に救われた

 もしもあの時こうしていれば……。恋愛や結婚、就職、転職、金銭関係など、過去を振り返ってみれば、誰でも後悔のひとつやふたつはあるはずだ。やり直しはきかない。我々は“経験”から学び、今を生きねばならないのである。では、市井の人々が胸に抱える「人生最大の失敗・後悔」とは? そして、その出来事から得た教訓とは? 何かしら参考になる部分もあるかもしれない——。
パチンコ台

写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

 借金の原因となりやすいギャンブル。今回は、学生時代にパチンコを始めたことがきっかけで依存症となり、任意整理をした経験をもつ佐藤太郎さん(仮名・30代)に話を聞いた。

ギャンブルにハマったのはビギナーズラックがきっかけ

 高校卒業後、初めてパチンコをしたという佐藤さんは、ギャンブルが原因で多額の借金を背負ってしまった。 「初めてのパチンコで3万円勝ちまして。完全なビギナーズラックですよね」  この経験が忘れられずに、どんどんパチンコにハマっていった。 「最初は勝てていたのですが、現実はそんなに甘くはありません。負けが先行し、常に金欠状態。給料のほとんどをパチンコにつぎ込んでいました」  とはいえ、当初は借金をしておらず、あくまで給料の範囲内でやりくりしていた。

結婚を機にやめるはずだったのだが……

「結婚が決まり、これを機にギャンブルはやめようと思ったのですが……。まったく貯金がないのはマズいと思って。一発逆転を狙って他のギャンブルにハマってしまったんです。それは競馬です」  競馬には全く興味のなかった佐藤さん。しかし、初めて買った馬券が的中し、何十万円となった。そこで本当にやめればよかったのだが……。結局、やめられなかったのだ。 「最初は少額のお金を賭けていたのですが、やっぱり万馬券の興奮と言ったら……。賭ける金額が次第に大きくなっていきました。当然、お金もすぐに底をつきました」
次のページ
友人や先輩からお金を借りて…
1
2
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ