お金

なぜ、日本の義務教育には“お金の授業”がないのか。国民がバカのほうが国にとって都合がいい

今年4月から高校の家庭科で「資産形成」についての授業が始まるなど、「お金の教育」に注目が集まっている。メガバンクやメルカリまで金融教育に参入するなか、実際に学校を訪れていち早く「お金の授業」に取り組んでいるのが、税理士の大河内薫氏だ。本連載では大河内氏から「お金の義務教育」の大切さを伝えてもらう。

子供にお金について正しく教えられますか?

大河内薫

大河内薫氏

 こんにちは! 税理士の大河内薫です。僕は税理士事務所を営む傍らYouTubeでお金の話をしたり、お金の教育を考えるオンラインサロンを運営しています。  また最近では、全国の学校でお金の授業を行っています。僕の人生をかけての目標は「お金の教育を義務教育に導入すること」です。  今これを読んでいる人のなかには「お金なんて毎日使ってるし、なにをいまさら」と思う人もいるかもしれませんね。しかし皆さんは、学校でお金について教わった経験はありますか?  またお子さんのいる人は、子供にお金について正しく教えられますか?

日本語と同じくらい大切なのになぜ学校で「お金」は教えない?

 僕たちは日本語を国語の授業で学びます。四則演算を算数の授業で学びます。ではお金についてはどうでしょう?  日本語や四則演算と同じくらい毎日お金を使うのに、学校でお金について教わることはありません。冷静に考えると、それって不自然じゃないですか?  たしかにそんなことを考えずとも生きていける時代もありました。例えば、’74年の郵便貯金の定期預金の金利はなんと7.5%。預金するだけで、お金が10年で2倍近くに増える計算です。  しかし僕たちはどうでしょう。終身雇用制度も崩壊し、金利はほぼゼロ、お金を銀行に預けても物価上昇に伴い資産価値は目減りするだけ。そして老後資金2000万円問題で取り沙汰されたとおり、個人で老後の資産形成をしていく流れはもはや不可避!  この時代を生き抜くには、マネーリテラシーは自分を守る鎧、いや空気くらい必要不可欠なものです。
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お金の知識なしでは夢すら叶えられない
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’83年生まれ。’17年に独立。YouTube「大河内薫のマネリテ学園」ほかメディア運営多数。8.2万部突破の最新作『貯金すらまともにできていませんが この先ずっとお金に困らない方法を教えてください!』が発売中

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大河内さんに出張授業をしてほしい学校関係者の方はSPA!編集部(qspa@fusosha.co.jp)まで!
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