Juice=Juiceが描く新しいグループの形
ハロプロの中でもパフォーマンス集団との呼び声も高いJuice=Juice。4月20日に3rdアルバム『terzo』をリリースするが、このタイミングで「ダンス力がエグい」と評判の稲場愛香が卒業を発表した。『週刊SPA!』4月19・26日合併号ではその稲場に加え、新リーダーの植村あかりと“タコ大好きキャラ”の工藤由愛が登場。現在のグループの様子や希望に満ちた未来図について、ざっくばらんに語ってもらった。本誌には掲載しきれなかったロングバージョンで3人の肉声をお届けする。
──5月30日の日本武道館公演で、稲場さんがグループを去ることになりました。突然の発表に驚いたファンも多かったはずです。卒業を決めた理由を教えてください。
稲場 今後の人生を考えるうえで、自分はどんな挑戦をして、どんなに人間になりたいのかということを見つめ直したんですね。そして、そろそろ次のステージに行くべきなんじゃないかと思い、卒業を決断しました。これからもダンスは続けていくし、もっと勉強したいと思っていますけど、それ以外のジャンルにもどんどんチャレンジしていきたいんです。
──稲場さんの場合はJuice=Juice以前もカントリー・ガールズで活躍していましたし、さらに言うとハロプロ加入前も芸能活動をしていました。
稲場 そうなんですよ。ハロプロで9年目ですけど、ダンスを始めてからちょうど20年目になります。だから自分の中では区切りがいいタイミングだったんですよね。
工藤 20年か……。私、20年前はまだ生まれてもいなかったからなぁ(笑)。
稲場 本当にいろんな経験をさせていただいたので、この先どんなことが起きても大丈夫かなという自信はあるんです。もちろん今までも自分の中で悩んだりしていましたけど、本当に苦しかったらとっくに辞めていたと思うんです。だから結局、この活動が好きなんでしょうね。お仕事だから好きなだけじゃいけないんだろうけど、同時に好きじゃなかったら乗り越えられないこともいっぱいありますし。
──後輩の工藤さんから見ると、稲場さんはどんな存在ですか?
工藤 言葉では表せないくらいお世話になった大先輩! 偉大すぎます! 私がJuice=Juiceに入ったのは2019年なんですけど、実はその前から稲場さんに教えてもらっていたんですよ。最初に会ってから、もう5年くらいになりますし。
稲場 私、喘息で2年くらい療養させていただいていた期間があるんですよ。そのときは地元の北海道に戻っていたんですけど、途中からハロプロ研修生北海道でアドバイザー的なお手伝いをさせていただきまして。
植村 そうか~。そう考えると2人のつき合いは相当長いし、関係も濃厚かもね。
工藤 当時のハロプロ研修生北海道はできたばかりだったので、先輩もいなかったんですよ。だから参考にする人もいなかったんです。みんな同期だし、全部が手探りで学んでいくしかなくて。そんなところに稲場さんが現れたものだから、もうすべてを稲場さんから教わったと言っても過言ではありません。
稲場 またまた、大袈裟な~(笑)。
工藤 いや、本当の話ですよ! レッスンでは「腕はこういう感じで上げるんだよ」とか「もっと指先まで気をつけたほうがいいかもね」とか教えてくれたから、私たちもあやふやな部分を細かく分析できるようになったんですね。パフォーマンスのことに加えて当時はまだ小学生とか中学生だったから、一般常識とかが全然わかっていなかったんですよ。敬語とか礼儀とかお仕事に対する取り組み方は、本当に稲場さんがいなかったら身につかないままだったと思う。
稲場愛香がグループを卒業
北海道で生まれた絆
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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