更新日:2022年05月20日 19:08
デジタル

ゲーセンでプレミアカードを占有する“カード掘り師”たち。逮捕される脱法者も

アーケードのカードゲーム事情

TCAG

親子で一緒に楽しめるキッズ向けTCAGも色々と展開されている

 TCGと呼ばれる、トレーディングカードゲームと言えば、ポケモンカードや遊戯王、デュエルマスターズを思い浮かべる人が多いかと思います。ゲームをプレイするだけでなく、コレクション目的で集めている人も多いTCGですが、一部ユーザーからは「新しいカードが出るたびにデッキを考えるのが難しい」、「ルール改定でカード効果などを覚え直すのがややこしい」、「そもそも一緒に遊べる相手がいない」などの声も聞こえてきます。  そんなTCGですが、複雑なルールを自動化したり、視聴効果を高め、臨場感を増したTCAG(トレーディングカードアーケードゲーム)が存在しています。複雑なルールを覚えたり、一緒に遊ぶ相手がいなくても気軽に遊べるTCAGは基本的には子供向けのカードゲームですが、子供だけでなく、大人にも愛されるほどです。

サッカーゲームWCCFがブームの口火に

 TCAGの歴史は今年で20年。本格的にアーケードカードゲームとして登場したのは、SEGAが2002年にリリースしたサッカーゲーム、「WORLD CLUB Champion Football(WCCF)」。  この時はまだ大人向けであったTCAGも2003年にはSEGAから子供向けTCAGとして「昆虫王者ムシキング」がリリースされ、子どもたちだけでなく昆虫好きの大人にも大ヒットとなりました。この路線が継続された結果、大人向けTCAG筐体はゲームセンター、子供向けTCAG筐体はゲームセンターよりもスーパーなどのおもちゃコーナーに併設される形で設置される事が多くなったといえるでしょう。
WCCF

20年続いたWCCFシリーズもついに今年で終了してしまったが、カード自体はサッカー選手名鑑として今も取引されている

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レアカードを掘りつくす“カード掘り師”たち
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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