「ガリガリ君」異色フレーバーはなぜ生まれる?コンポタ味担当者が語る開発秘話
例年よりも早く梅雨明けし、連日にわたって厳しい暑さが続いている。扇風機や冷房、冷却スプレーなどの暑さ対策はもちろん、かき氷やアイスといった冷たくて美味しい食べ物も恋しくなる季節だ。
赤城乳業は、BLACK(1978年発売)やガリガリ君(1981年発売)など、40年以上も愛されるロングセラー商品を輩出している。
こうしたヒット商品を生み出してきた背景には「昔から変わらず、シンプルだからこその美味しさを追求し続けている」と岡本さんは話す。
「根本にある味はあまり変えずに、美味しさを大切にしながら商品開発を行っています。ただ、時代の変遷とともにお客様の志向は変化していくため、赤城乳業としても常にそのニーズに応えられるように意識しています」
2017年に発売したSof’(ソフ)は、今までアイスバーのイメージが強かった赤城乳業にとって、新たにカップアイス市場でヒット商品を生み出すべく、改良を重ねてきたなかで誕生した商品だという。
「2009年に“でっかいドルチェ”をコンセプトにした『デッカルチェ』という商品を発売。発売当初はティラミスやプリンなどの新フレーバーが話題を呼び、好調な販売となるものの、なかなかリピートが続かなかったんです。
そこで、商品の改善を繰り返して行きついたのがSof’(ソフ)でした。特徴としては、ソフトクリームの美味しい“上”の部分だけを商品にしたカップアイスで、王道のミルクやチョコといったフレーバーを中心に展開することで、長く愛される商品を目指して開発しました」
そんななか、アイス専業メーカーとしてアイスキャンディー「ガリガリ君」や、チョコレートアイスバー「BLACK」、カップアイス「Sof’(ソフ)」などの人気商品を生み出しているのが赤城乳業だ。自社商品のほか、コンビニのPB(プライベートブランド)商品など、数多くのアイスを手がけ、年に100品以上の新商品を開発している。
同社の開発マーケティング本部 マーケティング部に所属する岡本秀幸さんに、アイスの商品開発で工夫していることや直近のトレンドについて話を聞いた。
シンプルに美味しさを追求してきたロングセラー商品
2009年にカップアイス市場に新ブランドを発売、新たな市場を開拓
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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